
別府競輪のモーニングレース「沖縄食糧石川ひゃくまん穀杯」が26日から3日間開催される。今回は127期の新人がV争いの中心となるチャレンジレース。ルーキー3人のうち、3Vを手にしている新垣慶晃(24=沖縄)が頭ひとつリードする。直前の防府決勝で落車しているのは気がかりだが、挑戦にぬかりはない。当地は地元地区でもあり気合十分。3度目の当地戦でパワー全開だ。

新垣慶晃
チャレンジレースは例にもれず127期のルーキーがV戦線を引っ張る。今シリーズは森飛龍(22=静岡)、伊藤涼介(24=広島)、新垣慶晃の3人が参戦。持ち点こそ79.00の伊藤がリードするが、新垣にとっては当地は地元同然。ルーキーシリーズの5月開催で①④③、本格デビュー2場所目の7月開催を①①❷とピシャリまとめるなど別府バンクの相性については問題ない。
優勝は3度。本格デビュー一発目の玉野を完全V。8月久留米は②②❶、9月武雄を①②❶と安定パワーを誇る。

成海大聖
その新垣とのセット配分に成海大聖(26=大分)がニヤリ。本格デビュー2戦目の別府決勝は無欲の先行策を取り同期の吉田航(大分)の優勝に大きく貢献したように、今回も成海を引き連れ、強引に主導権を奪う可能性が高い。
成海もまた好調そのものだ。今期、無念の降班となっているが、チャレンジでは7月大宮から前回のいわき平まで9場所連続で決勝進出。うち4Vを飾っているように堂々のV候補でもあるし先輩期の意地もある。10月玉野の病気欠場しているが、地元戦に備え入念な調整を行っているはず。新垣―成海の九州ワンツーが有力視される。

伊藤涼介
そうはさせじと伊藤涼介が立ちはだかる。自慢のダッシュ力を見せつけ、本格デビュー一戦目の豊橋から直前の奈良まで7場所連続で決勝にコマを進め、うち3Vをもぎっとっている中国期待のパワータイプだ。決勝での3連対率は実に100%を誇る。新垣、成海にまったくヒケをとらない安定感が売りでもある。

森飛龍
森飛龍が新垣、伊藤との同期対決に燃えるが、まだまだ線が細い印象。それより北日本から名乗りを挙げる泉文人(35=福島)が侮れない。持ち点77.00が示す通りVの一角を形成する。今期はA級2班から降班しているが、8場所中、7場所で決勝に進出。8月川崎では②①❶で優勝を飾っているように底力はある。前述の新人が激しくもがき合う流れになると泉の一発捲りが飛び出す。
