別府競輪のミッドナイト「TIPSTARリニューアル杯」が2日から4日までの3日間開催される。

 今シリーズは127期から4人が参戦。今年5月にデビューしたルーキーがV争いをけん引する。ルーキー4人のうち、水沢秀哉(22=千葉)の安定感が光る。競走得点79.13は最上位。5月ルーキーシリーズ(⑥④①)以来の別府バンクでパワーアップしたその姿を披露する。

 今回のミッドナイトはA級3班によるチャレンジレース。毎度のこと127期の新人がV争いを力強く引っ張る。ルーキー4人はいずれも7月の本格デビュー後はケレン味のない自力勝負を貫く。中でも水沢秀哉が安定走行。7月大宮から直前の静岡まで5場所連続で決勝進出、うち7月松戸と平塚で連覇を飾った。

 今のところ優勝はこの2回のみだが、3連対率は100%を誇る安定感なのだ。当地はデビュー戦の5月ルーキーシリーズ以来の参戦。8月静岡からは約2カ月空き、師匠・中村浩士(79期)の教えを忠実に守り、みっちりトレーニングに励んだことだろう。主導権は譲らない。水沢が積極果敢に風を切り、押し切りを狙う。

 そうはさせじと中田拓也(29=広島)が立ちはだかる。国内のロードレース大会の出場権を持つ地脚タイプで長い距離をもがき抜くのが中田の長所でもある。優勝回数は前述の水沢を上回る3回。それも7月福井、小倉、そして直前の富山はいずれも3連勝で飾っている。完全V直後のあっ旋で気分も乗り乗り。初挑戦の当地で中田が水沢との主導権争いに燃える。

 ここまで優勝の美酒こそ味わってない林佳宗依(24=富山)、山本康旗(25=大分)もV争いに加わる。特にホームバンクの山本は気合ひとしお。地元ファンの後押しで3割増しの自力攻勢を演じる。

 中村賢二(42=愛知)が先輩期の意地を見せる。競走得点76.64と好調をキープ。林との連係が実現すれば中村に差し場がある。

 四国は田村裕也(30=徳島)が代表格。機動力タイプだが、中田の番手回りとなるとこちらにもチャンスがある。

 同じように九州から片折勇輝(41=福岡)が名乗りを挙げる。片折も山本とタッグを組めるだけに、山本の攻め方次第では片折が波乱を演出する。

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