第13回施設整備等協賛競輪「NO KEIRIN, NO LIFE CUP」は、13日から16日まで小田原競輪場で開催される。
9日に幕を閉じた開設記念競輪「北条早雲杯争奪戦」と2週連続で行われる当地GⅢの後半シリーズ。激戦模様だが本命期待は九州連係からGⅢ5回目のVを目指す阿部将大。相性のいい伊藤颯馬が一緒で番手を回ると断然有利に運べる。
負傷欠場から約3カ月半ぶりに戦列復帰は127期早期卒業生の市田龍生都。S級2場所目、初のGⅢでVゲットなるか。
地元勢は北条早雲杯で決勝3着に入った菅原大也と松坂洋平、嶋津拓弥の3人が主力だ。(電投番号「36#」)。

阿部将大
互角のメンバーの中でもGⅢでの実績が際立つのが阿部将大。まずS級での最初の優勝がFⅠではなくGⅢ。デビューから2年弱、S級に上がって5場所目だった22年2月26日から3月1日の高知施設整備等協賛競輪でGⅢを初めて走るとS級初決勝でV。そして昨年は4月高知記念、6月函館ミリオンナイトカップ、7月別府記念とGⅢを3回制した。

伊藤颯馬
九州地区の同年代で相性がいい伊藤颯馬が一緒なのは大きい。昨年の別府記念は準決、決勝と伊藤の後ろで勝利。直近連係は10月GⅢ別府施設整備等協賛競輪の二予と準決で、いずれも番手を回った阿部が1着。基本は自力勝負でも、伊藤と同乗となれば前を任せての勝負。果敢に出る伊藤に乗って抜け出しを決める。今節得点最上位の塚本大樹がラインを固めるか。野田源一は同じ九州の主力でも持ち味を生かし、自分で動く組み立てを選びそう。捲りで浮上も。

市田龍生都
注目度ナンバーワンは127期早期卒業生の市田龍生都。S級初出走だった7月別府FⅠ決勝で落車負傷(再乗6着)。ここが復帰戦になるが10月にチリでの世界選に遠征。1㌔タイムトライアルで自己ベストのタイムを出しており体の面の不安はないか。別府では予選、準決と逃げ切って連勝。決勝は赤板で突っ張ってから打鐘で南潤―石塚輪太郎の和歌山ラインを出して3番手。2コーナーから捲ったところで石塚のけん制を受けて転倒。力を出し切れずに終わった。デビュー戦の松戸以来となる33バンク、初のGⅢ、9車立て。ここではどんな走りを見せるか。中井太祐や椎木尾拓哉が近畿連係で食らい付く。
地元勢は当地GⅢ連続参加となる菅原大也がラインの先頭で自力勝負へ。直前の記念開催を追加で走ると決勝に進んで地元ラインの4番手。郡司浩平の逃げに乗って番手捲りの松井宏佑、その後ろの和田真久留に続いて3着に入った。ここは松坂洋平や嶋津拓弥の前で気合の仕掛け。記念に続いて存在感を示すか。

