A級3班戦チャレンジ

 127期の新人3人が優勝争いを引っ張る。特に10月青森→小松島を連覇中の畑崎大輝が波乗りモードだ。中学時代のロードバイクがきっかけで自転車競技を始めた畑崎は1000メートルTTなど長距離種目で実績を残した。持ち味は最後までタレない強地脚。本格デビューの7月函館から8場所連続で決勝進出している安定感も際立つ。33バンクは初挑戦。もちろん防府も初めて参戦するが、短走路も苦にしない。連日、長い距離をもがき切るはずだ。

 対抗格は山口留稀哉(22=長崎)。アマ時代は野球で汗を流し運動能力は高い。師匠の佐藤幸治(92期)の指導のもと、着実にパワーアップしている印象だ。こちら山口も8月の岸和田→小松島を連覇し2回の優勝を飾っている。山口も防府バンクは初めて走るが、3日間、力を出し切る自分の競走を心がける。畑崎との力勝負が見ものだ。

 もう一人、右近陸人(25=山口)もアピールしたい。7月玉野の本格デビュー後、5場所いずれも決勝進出を逃がすもどかしい成績となっているが、初の地元戦となると話は別。豊富な練習量の成果を発揮するときだ。

 ベテラン勢では加賀美智史(43=山梨)に食指が動く。北日本に上位のマーカーが不在。動ける加賀美だが、畑崎の番手を回れる可能性もある。ならば加賀美の決め脚が生きるというものだ。

 四国は岡本翔(23=愛媛)が代表格。6月大宮の落車後、長期欠場を余儀なくされているが、8月玉野で復帰後は8場所を消化し6優出と復調を印象づけた。新人相手に優勝には手が届かないものの、一発の魅力は十分にある。

 九州のマーカーでは米嶋賢二(51=長崎)が奮起。何しろ後輩の山口とセット配分。山口との長崎連係を実現させたいところだろう。

ガールズケイリン
スポニチロゴ