防府競輪の「スポニチ金杯争奪戦」がS級上位クラスを迎え、25日から3日間開催される。

 また今回は仲沢春香(24=福井)が主役を務めるガールズケイリンも行われる。S級戦は東西の精鋭が顔を並べる激戦区だが、V争いの中心は強烈なダッシュ力を武器に持つ河端朋之(40=岡山)だ。全国区のスプリンターが得意の防府バンクで躍動する。

 天性とも言えるスプリント力を買われ、かつてはナショナルチームに所属し世界の舞台で活躍した河端。今年は仕事始めの豊橋FⅠ、4月の伊東FⅠで優勝を飾っているが、グレードレースでは苦戦を強いられた。11月の競輪祭でも⑨⑥⑨⑦④。見せ場を作れなかった。ただしFⅠではコンスタントに決勝進出。末脚の甘さはマイナス材料でも、輪界上位のダッシュ力を誇る。

 直前の伊東GⅢは勝ち上がりにこそ失敗したものの、4日間ともバックを引っかける強気の姿勢を崩さなかった。その気にさえなればトップクラスの先行型でも一気に叩けるパワーが河端の強みでもある。防府バンクは昨年のGⅢ以来の参戦。走り慣れた短走路は河端向きと言える。

 中四国勢の浮沈のカギを握るのは言うまでもない。地元地区のあっ旋で今年の仕事納めとなれば気合が入って当然だ。来る2026年へ、弾みを付ける意味でも結果を残したいはず。勝負どころでパワー全開。あくまで競走スタイルは崩さない。

 先行予想

 得点最上位の山田庸平が急きょ欠場。にわかに混戦ムードが漂ってきた。代わって主役の座に腰を据えるのが河端だ。持ち味のダッシュ力は健在。直前の伊東GⅢは結果こそ残せなかったが、4日間、強気に風を切りアピールした。先行力はピカイチ。4月の伊東FⅠ以来、今年3度目の優勝を目指す。

 河端マークから香川が勝機を見いだす。すでに51歳。年齢とともに全盛時の切れ味は影を潜めているが、マーク力は確か。スーパーダッシュを誇る河端にしっかり付けきれさえすれば、久しく遠ざかっているVにありつける。格付け2班ながら渡部も銘柄級だ。河端―香川―渡部でシフトを組めれば強力そのもの。河端擁する中四国勢がV争いをリードする。

 熊本コンビが激しく応戦する。東矢とセット配分の松岡が笑うケースも十分だ。11月小松島FⅠで今年3度目の優勝を飾るなど松岡の気配は上々。ケレン味のない東矢がペースで駆ける流れになると、待ってましたの差しごろだ。

 昨年、ヤングGPを制した纐纈が追加あっ旋。上位陣にタテ脚勝負を挑む纐纈の仕掛け次第では、番手回りの川口にチャンスが訪れる。上昇ムードの小森とタッグを組める藤田も侮れない存在。この中近勢の動向も気になる。

 東勢は佐々木と岡村がV争いに割って入る。佐々木は力を付けている板垣頼み。佐々木の前で板垣が無欲で駆けるシーンも思い浮かぶ。安定感ある岡村は川越と連係。川越は各地で好配を演出。多彩な攻めから岡村を引き出すか。関東はコンスタントに成績をまとめている金子と山下の連係に注目だ。前を走る金子は3場所前の大宮FⅠをVと波に乗る。もつれる流れになると金子のかまし、捲りが飛び出す。

ガールズケイリン展望

 ナショナルチームに所属する仲沢春香が断トツのV候補だ。11月のGⅠ競輪祭・女子王座戦決勝で痛恨の落車失格。優勝した佐藤水菜の番手に追い上げる展開だっただけに惜しまれる一戦だった。体調面が不安視されたものだが、直前の前橋を連日バックを引っかけ3連勝しているだけに問題はない。

 青木美保が仲沢にどこまで迫る。こちら青木も競輪祭・女子王座戦に出場。苦戦を強いられたが、一般戦となると話は別。堅実なハンドルさばきで決勝へとコマを進めることだろう。一発捲りが魅力の太田瑛美も決勝常連。河内桜雪も巧みな位置取りでコンスタントに決勝に進出している。積極策で今年3Vを手にし競輪祭・女子王座戦でGⅠ初出場した五味田奈穂までが次位候補。仲沢の首位は揺るぎない。2着争いはし烈を極める。

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