別府競輪のモーニングレース「第5回七尾製菓杯」が12月30日から元日までの3日間開催される。
今シリーズは1、2班戦。V争いの中心に推すのは下井竜(31=三重)だ。S級から降格後の今期はコンスタントに決勝に進出し3V。直前の地元四日市を3連勝で制すなど好リズムを刻む。決め手は捲りだが、自在性を兼ね備える下井がタテ、ヨコ柔軟に今期4度目のVに照準を絞る。
A級1、2班展望

下井竜
中部近畿、中四国、九州の精鋭が集まり激しい優勝争いが演じられる。波乱含みのシリーズとなるが、機動力で頭ひとつリードするのは下井竜だ。23年後期にS級昇格。2年間、S級強豪と戦ったが、今期、無念の降格。それでもA級では常にⅤ候補に挙げられる。降格初戦の7月四日市を❷②❶とピシャリまとめ、10月玉野を❼③❶、さらに直前の地元四日市で3連勝を飾り、大きく存在をアピールした。
デビューから先行、捲りを貫いた下井だが、近況は追い込みも器用にこなすオールダウンダーにシフトチェンジ。風の強い当地に適用した脚質でもある。むろんメンバー次第では特異の捲りで台頭を果たそう。
下井との連係で坂上樹大(47=石川)が見せ場を作る。こちら坂上もS級からの降格組。展開に左右されるマーカーだが、10月富山では3連勝を飾り健在ぶりを誇示した。下井―坂上の中部コンビがワンツーを狙う。

中村一将
S級実績豊富な中村一将(49=兵庫)がまだまだ元気。前回の四日市決勝では見事な近畿連係で今期2度目の優勝をもぎとった。ムラだが、ツボにはまった自力は強力そのもの。前述中部勢に中村が強気に襲いかかる。
九州から西田大志(35=福岡)が名乗りを挙げる。S級降格後の今期は苦戦を強いられているが、ゴール前は前傾姿勢で果敢に突っ込む。ただし九州に上位に通用する先行型が見当たらない。それだけに西田の位置取りが注目される。

近藤雄太
その点、機動力形がひしめく中四国勢が脅威だ。格付け2班ながら近藤雄太(26=岡山)はキャリアハイとなる競走得点90点をキープ。さらにレインボーカップチャレンジファイナル(伊東)で2着に入線し特班した中川拓也(29=広島)も先行で勝負する。彼らの存在は立花成泰(47=岡山)に味方する。

都築巧
四国勢は92.09の競走得点を持つ都築巧(25=高知)が変幻自在に上位陣に挑む。自力の決まり手が増えている篠原龍馬(44=高知)との高知タッグも見逃せない。

