久留米ミッドナイト競輪のTIPSTARリニューアル杯が12月30日~1月1日の日程で開催される。令和7年から8年へ、年をまたいで開催される今節はA級1、2班戦とガールズの2本立て。
1、2班戦は久田朔(22=大阪)、佐川翔吾(41=大阪)の大阪コンビと村田瑞季(29=京都)ら近畿勢を軸にV争いは展開しそう。九州勢は小酒大勇(31=宮崎)、中園和剛(43=福岡)が中心。自在型が手薄だけに小酒が自らラインの先頭で勝負する可能性十分。S級でも好戦していた塩崎隼秀(25=愛媛)、高橋清太郎(40=岡山)らの中四国勢、疋田力也(24=愛知)、山口聖矢(32=岐阜)の中部勢もVを狙える実力選手が揃った。
ガールズは近況の競走得点が50点以上の選手が多数参戦し、ハイレベルな戦いが予想される。その中でも128期の超大型新人・酒井亜樹(24=大阪)と、小林優香(31=福岡)、大久保花梨(28=福岡)の地元コンビがV争いをリードすることになりそうだ。
A級1・2班戦

久田朔
今年最後、そして令和8年最初の一戦にふさわしい強力メンバーが揃った今節、V争いの中心として期待したいのが久田朔だ。6月にチャレンジ戦から特別昇班し、11月には地元・岸和田、静岡で連続完全V。続く和歌山では2日目2着で特昇挑戦には失敗したものの、すでにS級で通用するスピードはある。勝負所でひるまず積極的に出て行きライバルをねじ伏せる力強い走りはここでも上位争い可能だろう。今期、初日は7月のいわき平から11戦全勝、また2場所前の和歌山まで9場所連続で決勝に進んでいることを考えると、予選スタートであっても確実に勝ち上がってくるに違いない。

佐川翔吾
佐川翔吾は負傷欠場開けとなった10月防府から5場所連続で決勝に進み10月小倉、11月西武園を連覇。直前の四日市では準Vと近況の状態は申し分ない。今期A級に戻ってからは追い込み中心で好結果を残しており、久田を目標にできるここは絶好のVチャンスといえる。強力なタテ脚は健在で、展開によっては自分で動いて勝負に出る可能性もある。来期のS級復帰へ弾みをつけるためにもここはしっかりと優勝を狙いたい。

佐川翔吾
村田瑞季は10月の岸和田、小倉で連続V。直前の12月岸和田は展開に恵まれず決勝を逃したが、それでも初日と最終日に勝っており、脚の状態は悪くなさそう。久田と同じ積極的な機動力型で人の後ろにつけて戦うタイプではないだけに、久田―佐川との連係は考えにくい。自分の力を発揮するために大阪勢とは別線で勝負することになりそう。前期S級では最終バックを取る走りができていたことを考えると、仮に単騎で戦うことになったとしても上位を狙える実力は十分にある。

小酒大勇
九州勢は小酒大勇、中園朋亨がV奪取に挑む。小酒は5場所連続で決勝に進出するなど、近況の走りは高いレベルで安定している。今節の九州勢は有力な自力型が手薄なだけに、近況自力の決まり手がある小酒が自ら先頭でラインを引っ張る場面もありそう。中園、田中洋輔(46=宮崎)のマーク巧者もV候補の一角だ。

塩崎隼秀
中四国では塩崎隼秀の走りに注目。A級に戻った今期、優勝は9月名古屋の1度だけなのはちょっと寂しいが、以前のような力任せの走りは少なくなり、自力で堅実に結果を残せるようになっている。高橋清太郎と連係して上位争いに加わってくるはず。127期の長野魅切(22=愛媛)は近況苦戦が続いているが、9月に特別昇級したポテンシャルなら一発長打があってもおかしくない。

山口聖矢
山口聖矢も4場所連続で決勝に進み、直前の小松島は決勝3着と結果を残した。捲りを軸にマークもこなせる多彩な攻めで、今年9月松阪以来の優勝を目指す。疋田力也は9月名古屋で優勝したあともコンスタントに決勝に進めており、侮れない存在といえるだろう
ガールズケイリン

酒井亜樹
今節はなんといっても酒井亜樹の走りに注目だ。2021年には全日本自転車競技選手権BMXレーシングで優勝。23年には500㍍TTで日本記録を更新。翌年には全日本自転車競技選手権500㍍TTで全国制覇。大学4年生だった23年からナショナルチームに参加し、国際大会でも活躍。競輪選手養成所では小林優香以来となる3回連続ゴールデンキャップを獲得。3回目の記録会の500㍍TTでは養成所記録を塗り替え、在所1位で卒業。7月の本格デビュー後は初戦の岸和田で完全制覇し、ルーキーシリーズから9連勝を達成した。その後の優勝はないものの、決勝を逃したことは1度もない。まさに大型新人。久々の優勝へ期待は高まる。

小林優香 
大久保花梨
酒井を迎え撃つのが小林優香と大久保花梨の地元勢。小林は直前の武雄、2場所前の小倉と連続で完全優勝し、今年最後の地元戦に向けて状態は申し分ない。今期はGⅠで目立った結果を残せなかったが、通常開催では前を一気にのみ込む強烈な捲りで1着を量産。ここは酒井に先輩の貫禄を見せたいところだ。大久保は直前の和歌山で今期3度目の優勝を飾り、良い流れに乗っている。
吉岡詩織(31=広島)は8場所連続で決勝進出を決めており、実力的には上位の一角。當銘沙恵美(27=愛知)、橋本佳耶(29=熊本)、宮地寧々(30=岐阜)、永礼美瑠(25=愛知)も展開次第では面白い戦いができそうだ。

