久留米ミッドナイト競輪のTIPSTARリニューアル杯が1月23日~1月25日の日程で開催される。今節は7車立ての7R制でオールA級1、2班戦。

 九州勢では、1月別府でいきなり完全Vを飾った松本憲斗に期待が集まる。ここぞというときに放つ自力攻撃は強力な小林則之(50=静岡)、今期初戦の1月広島で準優勝だった青井賢治(49=徳島)も実力的に上位争い可能な選手だ。

 仲野結音(26=大阪)と村上翔馬(27=兵庫)を擁する近畿勢がV争いの軸になるとみる。力と近況の勢いからすれば仲野、村上がV有力だが、マーク堅実で安定した成績を残している小林卓人(48=大阪)も展開次第ではチャンス十分。中近連係なら水谷良和(54=愛知)もV候補に浮上してくる。

 仲野結音と村上翔馬の力勝負がV争いの焦点になる。仲野は降級初戦の1月岐阜では準決から2連勝して見事優勝。勝ったレースはどちらも最終バックを取って押し切る積極的な走りを見せ、上がりタイムも11秒台と上々だった。直前の玉野でも準Vと状態は悪くない。失格の影響もあって今期はA級に下がったが、昨年前期はS級1班で戦い、年間通算13勝をマークしている。今回の構成なら実力は間違いなくトップ級といっていい。以前は積極先行が持ち味だったが、近況は状況や展開に応じて捲りも多用するようになっている。流れに乗って一気に加速しライバルをねじ伏せる力強い走りで、ここでもライバル圧倒を狙う。仲野の番手には同郷の小林卓人がつけることになりそう。小林卓は5場所連続決勝進出と近走は安定した走りを見せており、仲野としても安心して後ろを任せられる。

 一方の村上は9月立川から10場所連続で決勝に進み、優勝と準Vがそれぞれ2回ずつ。決勝3着は4回もあり、車券圏内を外したのはわずか2回だけと安定感はずば抜けている。昨期の前半は捲りを多用して失敗するケースが目立っていたが、本来の持ち味である先行基本の走りに戻してから成績は上昇。機動力型が多数揃った今回も臆することなく積極駆けで勝負を挑む。村上も仲野の自分が前を走りたいタイプなだけに、ここは別線勝負になる可能性が高い。そうなった場合は中近ラインで水谷良和が番手につけることになるだろう。仲野―小林卓と村上―水谷の対決となれば見応え十分。展開によっては仲野と村上が折り合って近畿勢が結集して戦う可能性もある。

 九州勢は松本憲斗が軸。昨年10月富山初日に落車して長らく欠場が続いていたが、降級初戦の1月別府でいきなり完全Vを達成し、体調面やレース勘などの不安を一掃した。初日は最終バックを取って捲り快勝。2日目は先行する保田浩輔―野村典嗣の中四国ラインの3番手からきっちりと追い込み1着。決勝は保田―近藤範昌の後方からBS捲りを決めて3連勝。レース運びのうまさは健在。直前の伊東は決勝を逃したが、復帰後3場所目となるここはさらなる向上が期待できる。高橋義秋(39=大分)は自在基本に近況はマークで好戦することが増えている。予選を勝ち上がって松本とコンビを組めば上位争いも可能だろう。

 中四国勢では青井賢治が好調だ。降級初戦となった直前の広島では初日から連を外さず準Vと前期S級の貫禄を見せた。マーク主体だが、状況によってはラインから離れて自分で動いて勝負することもある。今節、中四国勢は機動力型が手薄なだけに、強力なラインの番手を厳しく狙っていくことも考えられる。

 小林則之の自力主体のスタイルは50歳になった今も変わらない。さすがに仲野、村上、松本ら若い選手との力勝負になれば不利はいなめないが、長年の経験で培ったワザも駆使してV戦線を大いに盛り上げる。2場所連続で決勝進出と調子がいい巴直也(37=神奈川)、須藤誠(41=千葉)ら、南関勢はマーク選手も充実している。

 岡部怜央(27=福島)は昨年11月広島で完全V後にやや調子を落としたが、今年初戦の平塚では決勝に進出し状態は上向いている。関東勢では渡辺航平(48=東京)に要注意。ここ2場所連続で決勝3着と好調。今節は徹底先行型の今井希(24=埼玉)という好目標がいる。直前の伊東で決勝に進み好調な今井とすんなり連係できれば優勝争いのダークホースになり得るとみる。

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