2度目GⅠ制覇へ地元エース燃える

嘉永 泰斗

「大きなダメージない」落車事故も既に回復

 待ちに待った晴れ舞台。地元エースへと急成長した嘉永が燃えないわけがない。昨年の寛仁親王牌決勝(前橋)で嘉永は単騎捲りを決め、中川誠一郎(85期)以来、6年ぶりとなる熊本からのGⅠウイナーの座に就いた。GⅠ連覇がかかった競輪祭こそ、準決で無念の涙をのんだが、初めて挑んだ暮れの平塚GPでは郡司浩平(神奈川)の捲りを浴びたものの、ドンピシャの単騎捲りを放ち、惜しいシーンを作ってみせた。

 地元ファンの声援を背に2度目のGⅠ制覇を目指す嘉永だが、不安がないわけではない。今年の仕事始めの立川GⅢを❷①③❸でまとめて好スタートを切ったものの2戦目のいわき平GⅢの初日特選で落車。幸いケガは打撲程度の軽傷で済んだ。直後はケアに努め、今は充実した練習、調整を繰り返していると聞く。「落車の大きなダメージはなく、やれることをしっかりやっている」。12年のダービー以来、14年ぶりに地元で開催されるGⅠに向け、足取りは順調だ。

九州の絆で強力遠征陣迎撃

 ただし、相手は手ごわい。脇本をはじめ、SS班4人を擁する近畿勢、郡司を中心にまとまる南関勢、成長著しい真杉、吉田拓の栃茨コンビも黙ってはいない。九州勢の一糸乱れぬ連係が求められる。その点、嘉永を含み熊本から6人が参戦。長崎から充実一途の荒井崇博、佐賀からは英明、庸平の山田兄弟、北九州から北津留ら九州のコマはそろった。

 その中心点となるのがSS班のパンツを履く嘉永だ。再び頂点を目指す嘉永は「結果を残したいのはやまやまだけど、あまり気負いすぎても良くない。目の前の一戦に集中する」と自然体で臨むつもりだが、気持ちは高ぶるばかり。準備は整った。いざ、出陣だ。


【先行予想】
脇本を軸に盤石の近畿勢

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