久留米競輪の楽天Kドリームス杯が3月7日~9日の日程で開催される。今節はA級1、2班戦5R、チャレンジ戦4Rの2本立てで、すべて7車立てで行われる。
1、2班戦は昨期S級を中心に実力者が多数参戦。誰が優勝してもおかしくないが、ここは地元の佐藤健太(38=福岡)を軸に小柳智徳(27=長崎)、寺崎祐樹(38=熊本)、利根正明(36=大分)、梶原大地(28=山梨福岡)の九州勢に期待。溝口葵(33=三重)と富永益生(54=愛知)の中部勢、小笹隼人(36)と内山慧太(24=福井)の関西勢もV戦線を盛り上げる。若手上昇中の三木健正(24=岡山)を先頭に差し堅実な前反祐一郞(52=広島)、門田凌(31=愛媛)の中四国勢も実力的には侮れない。
チャレンジでは吉田航(26=大分)を先頭に興呂木雄治(36=熊本)、田中孝法(44=福岡)丸林一孝(48=福岡)ら九州勢が好連係。吉田と同じ127期の花田雄飛(25=愛知)がどう立ち向かうかが見どころになる。
A級1、2班戦

佐藤健太
今年初の地元戦となる佐藤健太の奮闘に期待したい。ここ2場所続けて決勝戦を逃しているが、降級後初の1月別府はオール2着で準V、続く玉野もきっちりと決勝に進んでいる。近況はマーク中心でS級では大崩れが少なく安定した走りを見せていた。展開によっては単独で一発を狙えるだけの機動力もあり、なんといっても走り慣れた久留米バンクなら地の利も見込める。なんといっても今節は、積極果敢な小柳智徳を目標にできるのは大きい。その小柳は今年4場所を戦って決勝を逃したのは1度だけ。そのうち2場所は決勝3着になっており、脚の状態も流れも悪くない。走りにややムラがあるタイプだがツボにはまったときの破壊力はバツグン。今節は強力な同型が多数参戦しているが、力的にはまったく劣っていない。

利根正明
利根正明は今年決勝に乗ったのは1度だけながら、6勝と順調に白星を増やしている。展開がはまったときの強烈な捲りには要注意。梶原大地もスムーズに先手を取れば押し切る力は十分にある。寺崎祐樹(38=熊本)は落車の影響などもあって昨年末から調子を落としていたが、直近2場所では計3勝して復調気配。昨年11月までは初日特選メンバーの常連で決勝戦にもコンスタントに進出していた。そのころの走りを取り戻していれば、V候補の一角に食い込んでくるはずだ。

富永益生
近況の勢いなら富永益生がナンバーワン。S級から降級後は6場所連続で決勝に進み、2場所前の岸和田と直前の松戸で連続V。岸和田の決勝では若い石田拓真を好追すると、最後は3番手からきっちりと差し脚を伸ばし1着。続く松戸決勝でも矢部駿人、伊藤稔真の後ろから鋭く差し抜け今年2Vを達成。54歳のベテランながら鋭い差し脚は衰えを知らず、今節は徹底先行型の溝口葵という好目標があり、3場所連続Vの可能性十分だ。その溝口は降級後4場所で2度の決勝進出があるものの、大きな着も少なくない。久々の1、2班戦の戦いにアジャストするのにやや苦戦しているようだが、富永の好リードと援護があれば、かつての走りを一気に取り戻してもおかしくはない。
近畿勢では内山慧太、末広快理(27=兵庫)の若い機動力型がおり、小笹隼人に展開が向く場面も。小笹は直前の小倉で初日から2連勝で勝ち上がり、決勝は安達光伸―長屋秀明を好追し3着に入着。脚の状態は悪くない。ここぞという場面ではタテ脚を駆使してトップを狙うことになりそう。中部勢と近畿勢の連係にも注意したい。
前反祐一郞は直前の岸和田で決勝5着と好戦。ベテランながら差し脚の鋭さに変わりはなく、伸び盛りの若手自力選手・三木健正とうまく連係すればV争いに加わることができる。差し堅実な近藤範昌(47=岡山)と、かつてはS級1班で活躍していた門田凌の底力は無視できない。
チャレンジ戦

吉田航
チャレンジ戦のV候補筆頭はなんといっても吉田航。今年は1月小倉で完全V。2月久留米では同じ127期の中川飛隆の差しに屈したものの準Vと結果を残した。本格デビュー後、ここまで5回の優勝を数える。相手を豪快にねじ伏せるのではなく冷静に展開を見極めて確実に白星を重ねていくタイプだ。2場所前の2月西武園で今年初めて決勝を逃し、直前の高知は初日に失格…と最近の流れは良くないが。今回のメンバーならそれを断ち切って優勝を狙えるはず。地元の田中孝法と丸林一孝、それにタテ脚を秘めた興呂木雄治が吉田とうまく連係。有利に戦いを進めることができそうだ。
吉田に力勝負を挑むことになりそうなのが花田雄飛。近況の最終バック数は19、逃げの決まり手は12で積極果敢な走りが持ち味。今年は7場所を戦い、決勝は1月奈良の1度だけとやや物足りないが、11月の豊橋で決勝3着、続く12月取手では優勝しており、ポテンシャルは高そうだ。有賀高士(56=石川)は花田の番手から鋭脚発揮を狙う。武田哲二 (55=京都)も近況はコンスタントに決勝に乗っており、中近好連係となれば上位圏内に一気に浮上してくるだろう。

