別府競輪のミッドナイト「仲間と繋がるTIPSTER杯」が5月7日~9日の日程で開催される。今節は7車立て7R制で、A級1・2班戦とチャレンジ戦の2本立て。
今節は野口大誠(36=熊本)と中川聖大(27=福岡)の近況好調な九州コンビがV争いの中心だ。中国の畝木聖(29=岡山)と船瀬惇平(32=広島)はどちらも自力型で場合によっては別線も。福元啓太(29=大阪)と肥後尚己(49=大阪)の近畿勢にベテラン富永益生(55=愛知)で中近連係なら強力ラインが完成する。
チャレンジ戦は127期の真木寛斗(23=愛知)、新垣慶晃(25=沖縄)、土井慎二(29=岡山)の争いに注目だ。
A級1・2班戦

野口大誠
今節は野口大誠がV争いの本命とみる。今年は1月玉野、2月の小倉、広島と3Vを飾り、小倉決勝では山本浩成を目標に鋭脚を発揮。広島では内をさばいて3番手あたりまで浮上すると、最後は絶好調の藤田昌宏を鋭く差し切った。最近は追い込み中心になりつつあるが、3月高知最終日には自ら動いて勝ち切る走りを見せた。機動力を発揮して展開をつくっていくこともでき、脚の状態は上々といえる。ここは中川聖大を目標に鋭脚を発揮して、今年4度目の優勝へ突き進む。

中川聖大
中川は直前の和歌山で今年初優勝。決勝では一時最後尾から展開を突いて3番手まで浮上。先行する中村一将を2角から一気に捲り切った。単騎の不利を跳ね返して自力で勝利をつかみ取った走りが、近況の調子の良さを物語っている。来期は再びS級に昇格し、トップレベルでの戦いに再挑戦。前回のS級では状態が上がらないままでの昇格で苦戦の連続となってしまった。同じ過ちを繰り返さないためにも、1、2班戦の一戦一戦を大切に戦って、状態をさらに上げていきたいところだろう。
この2人のほかにも坂本晃輝(47=佐賀)、魚屋周成(35=大分)、梶原大地(28=熊本)ら強力メンバーが参戦。坂本は4月のいわき平以降決勝進出はないが、ここ2場所で1着は取れていて、展開が向けば上位進出も十分可能だろう。中川―野口の後ろにすんなりとつけられる流れになれば、大逆転も視界に入ってくる。近況は苦戦が続く魚屋は地元バンクの地の利を生かして結果を出し、再浮上のきっかけをつかみたい。梶原は同県の先輩・野口と共に決勝に進み勝利に貢献することが目標となる。

畝木聖
畝木聖はS級から降級した今期、ここまで9場所を戦って8場所で決勝に進出しており、降格後はまだ優勝はないものの安定感は際立っている。2場所前の4月富山では2日目に大きな着を叩いて最終日は一般戦に回ったが、これは「練習のし過ぎで疲れがたまっていたから」と苦戦の原因ははっきりしていた。しっかりと休養を取り、体調はほぼ回復。直前の久留米2日目には最終バックを取って1着。決勝はジャン前からカマして一時先頭に立ち見せ場はつくった。今場所はさらにいい状態でレースに臨むことができるだろう。同地区の船瀬惇平は直前の4月小倉では2連勝で決勝に勝ち上がり、調子は上向きだ。船瀬は近況の最終バック数が20に迫る徹底先行タイプだけに、畝木との連係が気になる。四国の青井賢治(49=徳島)は宗崎世連(34=高知)か横内裕人(34=愛媛)を目標にチャンスをうかがうことになるだろう。

福元啓太
福元啓太も2月高知から3月平塚まで4場所連続で決勝に乗るなど、近況は悪くない。得意の捲り、カマシに加え、展開次第では追い込んで結果を残すことも増えている。ここは同じ大阪の肥後尚己に加え、55歳ながら安定して好成績を残し続けている大ベテラン・富永益生ともタッグを組めば、強力なラインが完成。九州勢と互角の戦いが期待できる。
チャレンジ戦

新垣慶晃
127期の新垣慶晃が主役をになう。今年はここまで9場所を戦い、3月の玉野、4月武雄の連覇を含め優勝3回を誇る。1月防府から9場所連続で決勝進出と安定感も高い。3月の玉野ではジャン過ぎからロング捲りを敢行すると、強力な地脚を生かし11秒台の優秀な上がりタイムで快勝。4月の武雄では最終2角過ぎから一気に前をのみ込むと、武雄バンクの長い直線をものともせずに押し切った。早めに前に行って長い距離を踏むだけでなく、後ろから仕掛けて勝ち切る競輪もでき、戦法の幅は一段と広がっている。直前の広島2日目落車の影響がなければ主役の座は譲らない。

真木寛斗
真木寛斗も新垣とは差がないV候補。直前の取手では下山聖斗ら同期の強敵を打ち破って今年3回目の優勝。これを含めて今年3Vで、決勝を逃したのはわずか1場所だけ。昨年9月の名古屋、10月の奈良、小倉を3連覇したころの状態に少しずつ近づいてきている。土井慎二は今節が落車負傷からの復帰戦で、状態はどこまで戻っているか。今年は落車前の2月西武園で本格デビュー後5回目のVをパーフェクトで飾っており、状態万全なら新垣、真木にも負けない走りが期待できる。同じ127期の山本康旗は近況の成績はいまひとつだが、地元戦だけに気合が入る。
1月防府で優勝歴がある丸林駿太も侮れない存在だ。病気の影響もあってかここ2場所は決勝を逃しているものの、ここは久留米の先輩である神開匡暢(53=福岡)、田中孝法(44=福岡)を先頭で引っ張って、新垣、真木ら127期に先輩の意地を見せたい。直前の大垣では3場所ぶりに決勝に進んだ武田哲二 (55=京都)の老練な立ち回りにも十分に注意したい。

