取手競輪開設76周年記念GⅢ「水戸黄門賞」は、6月27日から30日まで4日間にわたって開催される。

 豪華メンバーが出場するがシリーズの主役は地元エースの吉田拓矢。真杉匠と関東S班同士で強力タッグ。気持ちを入れて2年ぶり2回目の当地記念Vを決めにいく。

 最終日の第9Rで実施されるのはA級3班の上位選手による一発勝負のレインボーカップ・チャレンジファイナル。選考期間(1月から3月)の成績により権利を得た9人が2班特昇(1~3着)を懸けて激突する。(電投番号「23#」)


GⅢ見どころ

吉田拓 必勝期す

 約1カ月前、宇都宮記念では悔しい思いをした関東S班の吉田拓矢と真杉匠。主役は地元の真杉で吉田拓が前を回って自力勝負。決勝は3番手に真杉と同じ地元の神山拓弥で3車。打鐘から踏み上げた吉田拓が前を叩いて先制。神山までラインで出切る流れとなったが優勝は2コーナーで7番手から捲り上げ、3コーナーから前に踏み込んだ真杉をゴール前で捉えた近畿のS班・寺崎浩平。駆けた吉田拓は9着、番手回りで断然人気を集めた真杉は2着に終わった。

 今回は吉田拓の地元。ここで再び他地区に勝利を奪われるわけにはいかない。普通に考えれば宇都宮とは逆に真杉が前回りとなるのが自然。吉田拓が好展開をものにして24年以来、2回目の地元記念Vへ。

 ただ、関東から決勝に上がるのがS班の2人だけとは限らない。特に注目は吉田拓と吉田有希の兄弟初連係が実現するかどうか。吉田有は7月に岐阜へ移籍。茨城登録で走るのは今回まで。ここで兄と一緒にという気持ちは強いはず。ファイナル進出へ集中力を高める。

 そのほか地元の1班は吉沢純平、佐藤礼文、山岸佳太。栃木の自力型でパワーのある杉浦侑吾も上位で活躍しそう。

 前回GⅠの岸和田高松宮記念杯でも決勝に進むなど近況成績が安定しているのは山田庸平。自力も含め何でもこなせるのが強みだが、ここでは確かな機動力を備える阿部将大と九州で連係できそう。FⅠでV歴もある当地で存在感を示すか。

 福島のGⅠタイトルホルダーコンビは新田祐大と成田和也。スピード断然の新田が前々へ攻めの走り。当地は24年12月のFⅠで優勝して以来。その前は17年、22年と2月のGⅠ全日本選抜で決勝3着に。成績のいいバンクで好走へ。成田は前回高松宮記念杯最終日に捲った新田を差して1着。しっかり続いてゴール前で鋭さを発揮する。

 もう1人のS班は南修二。高松宮記念杯決勝で落車負傷した寺崎が欠場となったことはマイナスでも大阪の後輩で勢いのある若手自力型の久田朔が一緒。連係できれば戦いやすくなる。目標不在の場合でも自在戦で活路を切り開く。

 南関で目を引くのは高松宮記念杯で決勝に進み2着に入った簗田一輝。追加で走るここでも上位争いへ。調子が上向いている岩本俊介は自力で仕掛けて好勝負を見せる。


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