北井 圧巻V期待

 今シリーズはGⅠ高松宮記念杯と開催がバッティング。いわゆる裏開催のFⅠとなるが、東西の実力者、個性派レーサーが集まり見応えある優勝争いが演じられる。

 波乱含みだが、主役の座には格付け2班ながら北井が腰をすえる。昨年1月の大宮GⅢ直後、まさかの知らせに耳を疑った。ドーピング違反により、長期欠場のペナルティを通告されたのだ。24年6月に高松宮記念杯を制し、タイトルホルダーの仲間入りを果たした北井だけに信じがたい出来事だった。

 1年間を棒に振って、A級で再スタート。さすがにA級ではモノの違いを見せつけた。4月の玉野で特昇によりS級復帰。同月の名古屋GⅢ決勝では怒トウの捲りを決めて2度目のGⅢ優勝を飾っている。直前の宇都宮GⅢこそ勝ち上がりに失敗して途中欠場しているが、先行パワーは破格。山賀、丸山ら南関勢を引き連れて、北井がライン決着を目指す。

木村 バンク好相性

 そうはさせじと木村が立ちはだかる。昨年2月の佐世保でS級特昇を決めると、その後のS級でも随所に見せ場を作ってきた。特昇後5場所目となる昨年5月の岸和田FⅠを3連勝でS級初V。今年も2月の小松島FⅠ(❸①❶)、伊東FⅠ(❶①❶)、3月の前橋FⅠ(❶①❶)を制して、すでに4回のS級優勝を飾るなど売り出し中だ。当地は特昇2場所目に参戦し、②②❼でS級初の決勝進出を果たした好相性のバンクでもある。

 北日本の機動力型が手薄なだけに木村とは桜井が連係したいところだろう。直前の伊東FⅠを決勝に進出するなど、動きも悪くないだけに浮上を果たせる。九州勢は伊藤が筆頭格だ。ひと頃の勢いこそ影を潜めているが、前回の久留米GⅢを③①④②とまとめて復調ムードにある。大西、中本、徳永ら伊藤をも盛り立てる九州勢の動向も見逃せない。

 北井、大西と同じ格付け2班だが、3月の取手、5月の松阪と両GⅢで決勝に進出した中島に勢いを感じる。決勝で中島が先導を買って出るようなら、前述した木村が笑うかもしれない。中四国から室井が名乗りを挙げる。こちらも2班ながら持ち点105・78は成長の証。一発をもくろむ25歳に注目したい。



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