武雄競輪ミッドナイト「オッズパーク杯」が7月31日~8月2日の日程で開催される。今節はチャレンジ戦とガールズの2本立てで、チャレンジ戦は、129期の伊藤京介(23=三重)、児玉東次郎(19=岐阜)、久保田智之(20=福岡)、森田瑞基(25=福岡)らルーキーがV争いをけん引。特に特別昇班がかかった伊藤の走りには絶対に注目だ。宮崎一彰(51=高知)、倉松涼(30=高知)、中井大介(56=福岡)、織茂雄一郎(28=山梨)ら、新旧の実力選手によるハイレベルな戦いが期待できる。
ガールズは尾方真生(27=福岡)が中心。新人ながら早くも3Vと高い実力を見せている川上いちご(27=千葉)との力勝負は今節の大きな見どころだ。高尾貴美歌(26=長崎)、吉岡早耶香(29=静岡)、増茂るるこ(34=東京)にも、展開次第ではチャンスがありそう。
チャレンジ戦

伊藤京介
伊藤京介が優勝争いの軸になる。本格デビュー初戦の佐世保で完全V。続く直前の松阪でもパーフェクトで優勝を飾り、日本競輪選手養成所の在所成績5位の実力を改めて見せつけた。日本大学時代には1㌔TTで1分1秒656のタイムを叩き出しジュニア記録を更新し、学生選手権スプリント2連覇という輝かしい実績を残した。競輪選手養成所での3回の記録会すべてでゴールデンキャップを獲得しており、中部地区期待の逸材。ここまでの戦いぶりを見る限り、やはりモノが違う、と言わざるを得ない。
これまで数多くの新人を苦しめてきた武雄の〝日本一長い直線〟も、強烈なダッシュと圧倒的なスピードであっさりとクリアできるだろう。早くも巡ってきた大チャンスをモノにして、一段上のステージへ飛び立つ姿が見られるに違いない。
伊藤に続く対抗格は児玉東次郎か。直前の熊本では初日7着と大敗したが、2日目からはまくりと逃げで2連勝。本格デビュー初戦の松阪では決勝に進んでおり、展開が向けば優勝を争えるポテンシャルは十分にありそうだ。高校時代から自転車競技を始め、2023年のJOCジュニアオリンピック自転車競技では1㌔TTとスプリントで1位、全国高等学校総合体育大会自転車競技大会のチームスプリントで3位になっている。父で師匠の利文(76期=引退)、兄の虎之介(123期)に続いて競輪界に進み、その走りは高い評価を得た。今回は同地区で同期のライバル・伊藤がいるだけに、気合の入り方も違ってくるだろう。
九州勢では久保田智之と森田瑞基の久留米コンビに期待。久保田は本格デビュー初戦の広島で初日にいきなり落車となったが、欠場明けの奈良では初体験をものともしない走りで決勝に進み5着と好戦した。養成所時代から無理なペースで駆けて自滅する悪癖があり、無理せずに自分のペースで戦えるかがカギになる。森田は本格デビューからここまで決勝に進めていないが、すべてのレースで最終バックを取る走りを見せている。武雄でも積極的な走りで勝負することになるはずだ。

宮崎一彰
ベテラン勢では好調・宮崎一彰に注目。2場所前の広島では地元の吉岡竜太、宮崎の高佐龍太郎ら129期を相手に、1月小倉に続く今年2度目の優勝を飾った。直前の奈良でも決勝3着と状態はいい。51歳という年齢もあってか、最近はラインの先頭を務めることは減っているが、ここぞという場面で発揮する強力なタテ脚は健在。武雄のバンクとの相性も悪くなく、ルーキーを相手に力強い走りが期待できる。同じ高知の倉松涼も今期初戦の松山で決勝4着になっており、自在性を生かした走りは侮れない。
福岡の中井大介は前期まで1、2班戦で戦っていたベテラン。今節は久保田、森田ら元気がおり、しっかりと連係できればチャンスが広がる。九州勢はほかにも地元の原司、富永昌久がおり、メンバーは充実している。南関勢では桜川雅彦が中心(42=千葉)。米倉剛志(43=千葉)、山口直樹(30=神奈川)を目標に上位進出を狙う。伊藤、児玉と中近連係が実現すれば、小出慎也(35=和歌山)にもチャンスがありそうだ。関東の織茂雄一郎は2場所前の弥彦決勝で1着失格となり初優勝を逃した。武雄ではその悔しさを晴らしたい。
ガールズ戦

尾方真生
尾方真生が軸になる。6月の岸和田GⅠ「パールカップ」は初日に7着で予選敗退も、その後はきっちりと連勝で締めた。特に3日目は小林莉子、坂口楓華、柳原真緒ら強敵を力でねじ伏せた。初めてビッグレースを制覇し初タイトルを獲得した2024年7月のガールズケイリンフェスティバルなど数々の大舞台を経験するなど実力と実績はこのメンバーでは抜きん出ている。GⅠのあとの直近3場所は優勝こそないが、初日、2日目はすべて1着と隙がなかった。久々の九州地区での開催となれば上積みもありそう。

川上いちご
尾方の対抗1番手は川上いちごと見る。本格デビュー初戦の取手は初日から最終バックを取り切る積極的な走りでいきなり完全優勝を飾ると、続く函館決勝では強敵・太田りゆ相手に善戦し準優勝した。大学卒業後は小学校の教師になり、アマチュアでの競技経験はゼロのまま競輪選手養成所入り。2度のゴールデンキャップ獲得や卒業記念レース優勝など一気に才能を開花させた。武雄では尾方を相手に、在所成績2位の実力を改めて示したい。
高尾貴美歌は飛び抜けたスピードや脚力はないが、冷静な読みと巧みな位置取りで好結果につなげてきた。今年はすでに2度の優勝を飾っており、臨機応変で隙がない走りは尾方、川上といえども油断ならない相手だ。吉村早耶香はここまで11場所連続で決勝に進出しており、安定感は抜群。戦法を問わない柔軟な走りは、混戦になったときに強さを発揮する。増茂るるこは近況は追い込み中心だが、ここぞというときに放つ一発は強力で、展開次第では注意が必要だ。

