久留米競輪ミッドナイト「仲間と繋がるTIPSTAR杯」が9月17日から19日の日程で開催される。今節はA級1、2班戦とガールズの2本立てで、1、2班戦は一丸正吾(34=大分)、畝木努(32=岡山)、金ヶ江勇気(30=佐賀)、小原周祐(35=高知)、佐藤竜太(25=愛知)ら実力選手が大集合。中でも一丸は降級後3場所を戦ってオール連対と絶好調。S級上位でも通用する圧倒的な走りでV戦線をリードする。

 ガールズは大田りゆ(32=埼玉)と尾方真生(27=福岡)の力が抜けている。直前の8月伊東で完全Vを飾り勢いに乗る太田に対し、尾方は近況の成績はいまひとつという印象だが、地元バンクの地の利も生かして、上昇のきっかけをつかみたい。磯村光舞(22=山口)、当銘直美(30=愛知)は展開を味方にジャイアントキリングに挑む。

◆A級1、2班戦

 一丸尚伍が不動の軸だ。今期はここまで5場所を戦い、オール連対で優勝3回、準Vは2回で、近況の勝率は7割以上、連対率も9割以上と圧倒的な強さを誇る。直前の9月武雄では3日間とも最終バックを取る走りで完全Vを飾っており、S級上位とも互角に渡り合う強力な先行力に陰りは見られない。

 競走本数の関係で今期は降級したが、前期は100点を超える競走得点を確保しており、調子を落としたために1、2班戦に下がったということではない。今期優勝した3場所のように、この久留米でも格上の走りを見せるに違いない。

 2018年のアジア選手権で男子パシュートメンバーとして金メダルを獲得し当時のアジア記録を樹立。アジア大会男子チームパシュートでも銅メダルを獲得、と輝かしい実績をひっさげ、2021年に競輪選手養成所の特別選抜試験に挑戦し、近谷涼に続いて史上11人目の合格者となった。

 競輪選手になってからも順調に実績を積み重ね、いまや九州地区を代表する実力者の1人に数えられるようになった。今期は1、2班戦で勢いをつけて、来期のさらなる飛躍につなげたい。

 一丸を筆頭に金ヶ江勇気、原井剣也(32=福岡)、中村良二(51=福岡)と有力選手が揃った。中でも金ヶ江は直前の武雄決勝で一丸の番手を確保し2着に入着した。前期S級同士のタッグが再び実現すれば、他線にとっては脅威そのもの。

 原井、中村も近況の走りは安定しており、九州勢で上位独占も夢ではない。九州勢の若手では徳永泰粋(23=熊本)、新垣慶晃(25=沖縄)の奮闘に期待したい。

 一丸を筆頭とする九州勢に対抗できるとすれば、畝木努、滝本泰行、吉本哲郎と揃った中国勢だろう。今年の畝木は4月の小田原、京王閣の連続優勝を含め4度の優勝を飾り、今期は7月松山で優勝した実績がある。

 4月から直前の四日市までの14場所で、決勝を逃したのは6月広島の1度だけ。現在は7場所連続で決勝進出と安定感は抜群だ。先行と捲り主体に、展開に応じて差しもこなせる柔軟な走りができるのが強み。

 7月広島で優勝したマーク巧者の吉本、ここ2場所は好調な滝本と力を合わせて一丸と九州勢に挑むことになりそうだ。

 実力からすれば小原周祐も上位候補の一角に入ってくる。今節は負傷欠場明け2場所目で、決勝4着だった前節の奈良よりも状態は上がってくるはず。

 同地区の若い機動力型・火島裕輝(23=愛媛)を目標にするのが理想だが、展開によっては畝木を目標に中四国合体で戦う可能性もある。

 中部勢は前期S級の佐藤竜太、6月京王閣で優勝した小林信晴(48=愛知)が軸。降格後はいまひとつ波に乗れない佐藤だが、ハマったときは一丸、畝木に対抗できるだけの破壊力がある。

 展開に惑わされずに自分のペースで仕掛けることができるかがポイントになるだろう。そんな佐藤をうまくリードすることができれば、小林にも上位進出のチャンスは十分にある。

 同じ中部の宮越孝治(47=富山)、近畿の菊谷信一(41=大阪)は今期ここまで苦戦が続いているものの、降級組の底力は侮れない。展開が向けば一気に調子を上げることも考えられるだけに、十分に注意したい。


◆ガールズ戦展望

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