久留米競輪のミッドナイト「楽天・ケイドリームス杯」が25日から27日までの日程で争われる。ガールズケイリンとA級1、2班戦の二本立て。ガールズケイリンはホームバンクの尾方真生(22=福岡)が主役を務める。その尾方を前場所の初日に破った日野未来(29=奈良)や、安定感抜群の比嘉真梨代(33=沖縄)、那須萌美(31=宮崎)もV戦線を賑わす。A級1、2班戦は久保田泰弘(27=山口)が競走得点最上位。昨年から13場所連続優出中の栗田貴徳(38=愛媛)や、3月の別府で久々のVを飾った楢原由将(34=福岡)もホームバンクでハッスル必至だ。2場所連続準優勝中の松岡晋乃介(25=岐阜)の勢いも見逃せない。 


ガールズケイリン

 尾方真生が約1年8カ月ぶり、2回目のホームバンク登場で再び強い走りを披露する。ホームバンク初出場だった前回の20年8月は予選1、2を捲りで快勝。決勝も鋭く追い込んで完全Vを達成した。近況も3月の小倉で優勝し、今月に行われたフレッシュクイーンでV。その後の四日市でもVを飾って絶好調。まだ負けなしのホームバンクで圧倒的な存在感を見せつける。 

 急激に力をつけているのが日野未来だ。昨年11月からの16場所で優出を外したのは今年1月の宇都宮だけ。現在は8場所連続優出中で、前場所の予選1では尾方をギリギリまで内に封じ込める頭脳プレーで先着した。競輪祭出場を目指していてモチベーションは高く、一戦必勝のスタイルで走り抜く。 

 安定感なら比嘉真梨代と那須萌美も負けていない。大崩れのない走りで確定板にきっちりと顔を出す。今年に入って勝率がアップした高尾貴美歌や、3場所連続優出中の渡口まりあ、豊岡英子に、中野咲、村田奈穂のしぶとい走りにも警戒が必要だ。 

A級1、2版班戦

 V候補筆頭は久保田泰弘だ。S級1班から降級した今期は10場所全てでファイナル進出を果たし、3Vで準Vも3回(1開催は最終日が開催中止)。格上らしい走りを披露している。前場所の岸和田は優勝を逃したが、準決勝で通算100勝を達成。S級に復帰する来期に向けて、再びここから勢いを加速していく。 

 優出ラッシュ中の栗田貴徳も来期はS級復帰が決まっている実力者。最近の決まり手は差しがほとんどだが、状況によっては捲りも打てるタテ脚の持ち主でどんな展開になっても注意が必要になるだろう。 

 今月は大垣、取手と、2場所連続で準優勝中の松岡晋乃介も堂々のV候補だ。航続距離なども含めた「機動力」という観点なら今節トップだろう。この勢いのままに、久々のV奪取も十分だ。初のS級が見える位置に来ている田中和磨や、3月の別府で久々のVを飾った楢原由将、さらには清水一幸、八尋英輔、屋良朝春の実力者たちからも目が離せない。中武三四郎の機動力や、ホームバンクの鶴良生や原井博斗の奮起にも期待したい。