大宮競輪「第95回スポーツニッポン新聞社杯」(FⅠ)は、25日から27日まで3日間にわたって開催される。力量が接近して激戦ムードが漂うが上昇気配の佐藤一伸を本命視。先行で売り出す桜井祐太郎の番手を回れれば有利。FⅠで今年2回目のVなるか。実力ある飯野祐太も北日本連係から頭争いへ。地元のV候補は池田勇人と久木原洋。差し脚切れる福田知也も目標をつかめば浮上する。(電投番号「25#」)


S級見どころ

 佐藤一伸(写真)は2月伊東で落車負傷すると、復帰戦だった3月前橋でも最終日に落車(滑入4着)。それでもリズムを崩すことはなく、5月のFⅠ2場所で好走を見せた。平塚で完全Vを決め、前走大垣では予選、準決と連勝。今シリーズも好調をキープしているか。動くことも可能だが、目標があれば前を任せての組み立て。ここでは先行勝負に徹して力を付けている北の後輩・桜井祐太郎との連係が望めそう。理想は決勝で同県先輩の飯野祐太や渡部幸訓も一緒に強力ラインを組むこと。大垣の準決では飯野と共に、北の機動型で馬力のある橋本智昭と3車で連係。佐藤が橋本の番手を回っている。ラインが厚くなれば断然有利と言っていい。好展開から抜け出しを決めるか。

 飯野は追加を受けての参戦。佐藤と同じく大垣から中3日。決勝入りを逃した分も、ここでは結果が欲しい。再び佐藤に任せての勝負となれば、ラインの3番手回りが有力。500バンクだけに、長い直線を伸びての突き抜けは十分に考えられる。

 地元勢も決勝に多く進んで結束ならラインは強力になる。初日特選スタートが有力なのは池田勇人と久木原洋。若手で期待の太田龍希は積極策に徹し、S級に上がって初の決勝進出を目指す。ファイナルに3人がそろって力を合わせると池田や久木原にVチャンスが膨らむ。

 南関の中心は唯一の1班となる福田知也。500バンクでは4月宇都宮FⅠで決勝2着。直近のFⅠ2場所では決勝入りを逃しているが調子の面に不安はないか。気になるのは目標。同県後輩の佐々木真也や千葉の119期で勢いを感じさせる鈴木浩太、復調途上でも底力ある山中秀将が頼れる味方。いい流れを引き寄せたい。

 西日本からの出場は中部と近畿で、1班は機動力ある吉田茂生と追い込みの鷲田幸司。追加で出場となった筒井裕哉にも一発の魅力がある。


A級見どころ

 格上の新田康仁が中心。失格が響いてA級に下がった今期は10場所で3V、決勝2着2回。自力も含め、戦い方はオールマイティー。ここでは前走前橋でも連係した渡辺雅也に前を任せて追い込み勝負でチャンスを狙う。渡辺はやや調子を落としている印象も、間隔が10日空いた今回は立て直してくるか。前橋では決まらなかった新田とのワンツーへ、積極果敢な走りに徹する。

 地元の高橋広大は鈴木輝大と埼京連係か。Vこそないが成績は安定。鈴木も直近2場所連続Vの勢いで活躍しそう。直近4場所で3Vの冨尾享平も追い込みで好調。近畿同士で機動力ある小松原正登とのタッグか、自力基本の走りで前々に攻める山口聖矢と中近での連係もある。