別府競輪のミッドナイト「ウィンチケットミッドMN競輪」が16~18日の日程で行われる。今節はA級1、2班戦とチャレンジ戦の二本立て。1、2班戦は来期S級復帰が決まっている久保田泰弘(27=山口)が断然のV候補筆頭だ。チャレンジ戦は119期の石田拓真(21=愛知)、山崎航(27=山口)、高橋綜一郎(25=大分)がV争いの中心だ。

A級1・2班戦

 総合力上位の久保田泰弘が今年4回目のVを狙う。2月の小倉以降はなかなか優勝できていないが、今年は1度も優出を外さない安定感で競走得点は95点オーバー。S級時のようなゲリラ戦は減ったが、S級でも通用するタテ脚を繰り出して目標不在でも大崩れはしない。

 小林史也の欠場で手薄になった近畿勢だが、すっかり追い込み戦が板についてきた野口正則の差し脚に、準決突破が鬼門となっているものの、強烈な捲りで勝ち星を量産する西谷岳文が上位進出を狙う。

 直前の地元戦で今年2回目のVを飾った藤田剣次も俊敏に突っ込む。4月開催は連勝で優出を果たした利根正明が再び地元戦で大暴れを狙う。初日7連勝中の増田仁、2連続優出と復調急な飯塚隼人も軽視は禁物だ。山原利秀は3連続優出中。堅実な柳谷崇もしぶとい走りで上位進出を目指す。

チャレンジ戦

 119期は石田拓真、山崎航、高橋綜一郎の3人。高橋が今度こそ地元Vを狙う。5月の当地ミッドナイトは連勝で勝ち上がるも決勝2着。地元戦はこれで3連続準Vと、あと一歩でVに届いていない。正あっせんでは今期最終戦のここでVを飾り、気持ち良く〝3班卒業〟といきたいところだ。

 石田は3場所前の岐阜で完全Vを飾り、前節の岸和田は準Vと好調キープ別府は本格デビュー3節目だった昨年8月の開催では1⑤1と決勝進出を逃した。今度は成長した姿を披露してくれるだろう。

 潜在能力高い山崎は捲りが得意なタイプではあるが、最近は意識的に長い距離を踏んでいるようだ。こちらも別府は昨年8月以来、2回目(2⑤1)。今度は決勝進出が最低ノルマになるだろう。

 先月は佐世保と小松島でVを飾った山口龍也が119勢に立ちはだかる。タテ脚鋭い吉成晃一も直前の小田原で準V。今節も見逃せない。