別府競輪の「モーニング7」がチャレンジ戦、ガールズケイリンの2本立てで23日から3日間開催される。チャレンジ戦は119期のヤング3車による力勝負が有力視される。中でも今年に入り白星を量産する谷口力也(24=熊本)がV争いをリードする。林昴(20=福岡)、大槙大介(26=岡山)のタテ脚も差はない。ガールズケイリンは山原さくら(29=高知)がV筆頭格だ。


チャレンジ展望

 初日のチャレンジ戦はオール予選で争われるが、V争いをリードする119期の新人3人は順当なら決勝まで対戦することはないだろう。KEIRINスポニチは今年に入りすでに4V(20日現在)を手にしている谷口力也(24=熊本)をイチ推しする。武雄から中ゼロ日の急な追加あっ旋ながら体調面は問題ない。自慢のタテ攻撃でV戦線を力強く引っ張ることだろう。

 前回松山で2回目の優勝を飾った林昴(20=福岡)が好勝負に持ち込む。父・孝成(59期=引退)、そして二人の兄(大悟=109期、慶次郎=111期)を持つ競輪一家だ。線が細くデビュー後は苦戦続きだったが、二人の兄と内容の濃いトレーニングをこなすことでパワーアップに成功。松山の逃げ切りVはその証明だ。

 もう一人、自慢のタテ脚を駆使し2回の優勝を手にしている大槙大介(26=岡山)もV圏内。4月高知のあと、体調を崩し1ヶ月以上の欠場を余儀なくされたが、復帰戦の前回広島を優勝こそ逃がしたものの、準決までの2走をハイスピードの捲りで連勝した。

 ベテランマーカーの顔ぶれを見る限り、この119期3車による巴戦となりそうだが、谷口の追加でクローズアップされるのが平総一(76期=熊本)。ただでさえダッシュ強力な新人にまずはしっかり付いて行くことが条件となる。大槙には脇田良雄(66期=広島)、岡崎昭次(67期=愛媛)がマークしそうだが、逆転までは厳しい。東勢は実績ある高橋健太(44=静岡)と吉原友彦(44=神奈川)が名乗りを挙げるが、機動力型が手薄で劣勢の感は否めない。

ガールズケイリン展望

 ガールズケイリンは山原さくら(29=高知)がV最右翼だ。前回弥彦では通算80回目の優勝を逃げ切りで飾ったようにタテに踏む脚力はピカイチ。じっくり展開を見すえ、勝負どころでは得意のかまし、捲りで勝機をつかむ。

 中嶋里美(31=愛知)、当銘直美(26=愛知)が抵抗する。九州から5月弥彦で2回目の優勝を手にした村田奈穂(30=熊本)が一発をもくろむ。マーカーでは那須萌美(31=宮崎)が注目株。勝負圏のある位置をキープし差し脚を伸ばす。