S級からの降級組も気になるが、まずは関東期待の新鋭・木村皆斗がシリーズの主軸か。A2ながらも、すでにパワーは特選組と双へき。選手間の評判では「後半からグイグイ掛かっていく」とのこと。別府名物の強風が吹いても、何のその。予選、準決と順当に勝ち上がっていくはず。

 準決以降、番組次第になるが茨栃で幸田望夢(115期・栃木)が主張していくか。前期S級6月松戸記念では1勝を挙げ、V候補の一角だ。木村の番手があれば、ガ然、有利になってくる。前期S級の和田禎嗣(99期・埼玉)が今回、欠場明け2場所目で気配には注視したい。

 強力関東勢に立ち向かうのは九州勢。筆頭格は立部楓真(115期・佐賀)。降級初戦の四日市で❻③❶。逃げて強い林昌の番手にハマって、きっちりV差し。近況、攻め幅も出てきたので、展開に応じた攻めが可能だ。マークは同県の佐々木翔が回ってくるか。

 中国勢はA級2班の田中和麿(113期・岡山)が勝ち上がってくるかがカギだ。同県の立花成泰(82期・同)も手堅いマークが身上で確定版に絡んでくる。

 ほかでは位置取り厳しい出沢拓也(111期・神奈川)の動向には要注意。降級初戦で失格したが、気合の良さには注目したい。2班でも展開さえ向けば成清謙二郎(90期・千葉)の出番も十分ある。


A級1・2班戦 チャレンジ戦