降級初戦となった2走前の久留米決勝は4着に終わった松尾勇吾だが、初日特選は最終的に主導権を奪った井上嵩を3番手から捲って1着。準決勝も5番手から捲って2着に食い込むなど、動きは悪くなかった。3月の名古屋GⅢ2日目は後方から単騎捲りで快勝しており、S級でもときおり一発を決めるスピードの持ち主だ。また野口大誠が追加で緊急参戦。7月の降級後は4場所連続で決勝に進み、7月富山では優勝を飾った。松尾と野口の熊本コンビがV戦線の中心となりそうだ。

 松尾と野口の強敵となりそうなのが、S級でも大崩れしない堅実な走りが光っていた山本健也。前節取手は優出を逃すも、A級では上位の決め脚で熊本コンビに肉薄するか。今年2月の大垣から6月の高知まで10場所連続で決勝に乗るなど安定感抜群の上田学、6月の松山で今年初Vを飾った西田将士、須藤直道、田上晃也、蒋野翔太、新村穣、久樹克門にも注目だ。