岸和田競輪のミッドナイト「楽天・ケイドリームス杯(FⅡ)」が21日から3日間、開催される。

 佐伯辰哉が現在、2場所連続完全Vで今シリーズに特別昇級へ王手をかけている。7月降級後の初戦の防府の決勝戦でいきなり失格。しかし立て直しは早く本来の実力を遺憾なく発揮。機動力戦が主体となるが、飛び付きからの変化技に番手戦もこなすなど柔軟に対応する。今の勢いなら9連勝でS級復帰を果たすか。

 マーク巧者の小川巧に、同県の石田洋秀と援護役のマーク陣もしっかりしているし、2班には直近4場所で2Vの機動力が好調な田中和磨も控えている。中国ラインの層が厚く、その核となる佐伯がVの最短か。

 酒井との同期対決に注目だ‼

 いや当地で走る限り地元の酒井拳蔵が主役は譲れない。7月降級後のV歴なしは意外だが、実力は堂々たるV候補。スピード勝負なら同期の佐伯以上の評価も。好機に強烈な出脚を生かしたカマシ、捲りが決まればあっさりと優勝を飾っても不思議ではない。マーク堅実な中野智公や、自力型の井坂泰誓らと上位独占の場面は要注意。

 四国勢は自力主体に幅のある清水一幸が怖いが、欠場続きの山本拳也のデキ?実績上位の笹倉慎也の決め脚が侮れない存在だ。

 チャレンジは121期の一丸尚伍、室井蓮太朗、松本秀之槙の3車の力比べに注目。潜在能力は在所7位の一丸だが、将来性のある室井、ポテンシャル高い松本も展開次第で横一線だ。自在に立ち回る板橋慎治、底力健在の立石拓也も注。