チャレンジ戦は例によって121期の新人5選手が参戦。彼らが積極的に風を切るパターンとなりそうだが、中でも地元の一丸尚伍に期待がかかる。アマ時代の一丸は中長距離種目で世界の強豪と好勝負を演じてきた。

 ポテンシャルの高さはメンバー中、ピカイチ。4月デビューからここまで4V。地元戦も7月モーニング開催で完全Vを飾り、大きく存在をアピールした。直前の小倉こそ同期の中川聖大に捲られはしたが、しっかり主導権を取るなど、レース内容は申し分なかった。「力を出し切る自分の競走をやる。その結果が優勝なら最高です」と気合十分の一丸が地元ファンの声援を背にパワフルな走りを見せてくれよう。

 山崎芳仁を師匠に持つ比佐宝太が力を付けてきた。その証拠に直前の松戸を完全V。弾みを付けた比佐が一丸に挑戦状を叩きつける。近藤雄太、森本桂太郎も予選で飛ぶことはあるまい。ライン構成次第では波乱を呼び込むかもしれない。もう一人、池田伍功羽が応戦。前回の小倉決勝では一丸と連係済み。ただ、前述4車と比較すると劣勢の感は否めない。

 九州のマーク陣ではホームバンクの梶原恵介が奮起。一丸マークを守り切れるかがカギ。東勢では自力兼備の樋口絢土が好調をキープ。北日本のマーカーが苦戦を強いられているだけに比佐の番手を回れる可能性もある。四国は組橋一高と船曳義之が森本との連係で波乱を演出する。


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