【S級見どころ】坂井に期待


 坂井洋が前走地元GⅢの悔しさを、ここにぶつける。同県や関東の仲間と決勝での連係を目指した宇都宮記念は準決で5着。茨栃同士で前を任せた橋本壮史が7番手不発で共倒れの形に。決勝に進むことができなかった。初日特選で連係した真杉匠が優勝したことを考えても歯がゆさが残ったはず。同じ関東の500バンクで、ここでは結果を出す。基本は自力勝負となるか。得意は捲り。強烈に踏み込んで外を一気に突き抜ける。

 坂井と栃茨で連係となりそうなのが横山尚則。自力からシフトし、戦法は追い込みに定着しつつある。直近の坂井との連係は昨年月小松島FⅠの準決。武田豊樹の後ろで3番手だったが、ここでは坂井の後ろで勝負。しっかり続いて差し切りを目指す。

 地元のV候補は久木原洋。同県の仲間は勢いのある後輩の山田雄大や動ける阿部大樹。栃茨勢とは関東別線となるか。山田とは1月西武園FⅠ決勝で連係。そのレースには茨栃ラインの3番手を回った坂井もいた。山田が逃げて、乗った久木原は3着。今度こそ好結果を。山田は前々走宇都宮記念で初のGⅢ決勝入り。力は着実にアップ。果敢に攻めて、ここでS級初Vも。

 先行パワーと意欲は野口裕史が一番。前走名古屋FⅠでも3日間、果敢に先制し、準決は1着。500バンクでもスタイルは一貫。南関の援護役は近況好調な佐藤龍二。ラインができれば好勝負は必至だ。

 西日本からの斡旋は中部と近畿。中部の1班は志智俊夫だけ。位置次第だが直線で伸びると浮上。近畿は中井俊亮松岡健介。中井は4月に小倉、奈良とFⅠで2場所連続決勝進出。前々に攻めてV争いへ。松岡は点数を落としているが底力があり軽視はできない。

 北日本の軸は差し鋭い大森慶一。落車後でも怖い存在。動ける飯野祐太佐藤一伸との連係から切れ味を見せる。


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