前回地元戦の和歌山FⅠで今年初優勝を飾った東口善朋。同期吉田敏洋に前を任せた初日特選は後方不発の吉田と共倒れ6着も、準決と決勝は近畿の自力型との連係から1着。準決は福永大智、決勝は大石崇晴が前で果敢に攻め、これを番手でガードして直線で抜け出しを決めた。今シリーズは同県で機動力のある南潤とのタッグが望めそう。理想は決勝で南を差しての和歌山ワンツー。南の調子が上向いているだけに、その可能性は十分とみていいだろう。かなり前になるが当地では08年9月のFⅠでV実績も。プラス要素は全て勝つための力に。好展開を生かして、きっちりチャンスをものにする。
南は長くリズムをつかめなかった状態から脱し、着実に成績がアップ。3月いわき平FⅠで2年5カ月ぶりのV。前走名古屋では3年ぶりに記念で決勝進出。ここも積極策で好走しそう。初日は予選からのスタートでも、しっかり決勝に進んで力を出し切る。
関東のV候補はスピード抜群の坂井洋。得意戦法は捲りかカマシ。好位を確保しての仕掛けを狙うか。坂井と強力ラインを組むのが今期2班でも底力のある木暮安由。坂井の仕掛けにしっかり続き直線勝負。ゴール前での差し切りを狙う。
追い込みで安定感のある和田圭も怖い存在。前走前橋FⅠは初日特選で同県菅田壱道の番手回り。逃げた菅田の後ろで仕事に徹した結果、過度に押し上げる形となり失格。その悔しさを晴らせるか。ここは北日本同士で動ける佐藤友和との連係が有力。先輩を後ろでアシストし、直線で切れ味を発揮する。
持ち味のダッシュ力を武器に果敢な走りを見せるのが取鳥雄吾。前回名古屋記念では4走とも先行。決勝は強敵が多い中で2着と大健闘。池田良が中国で取鳥と連係か。踏み出しに食らいつきワンツーも。中四国の自力型では佐々木豪も近況好調で目が離せない一人だ。
九州の若手で注目は伊藤旭。決勝に進んだ名古屋記念に続き、ここでも存在感を示すか。自力だけでなくヨコをこなせることも強み。2月の当地FⅠで決勝に進めなかった分も活躍したい。