西武園競輪FⅠ「創刊75周年記念・第97回スポーツニッポン新聞社杯」は、13日から15日まで3日間にわたって開催される。S級とA級1、2班で1日12レース。いずれも出場選手は東日本と、西日本は中部と近畿からの斡旋。メインとなるS級戦は激戦ムード。飛び抜けた存在が見当たらず互角の争いで誰が勝っても不思議ではない。そんな中でも、ここに強い意気込みで臨むのは地元のV候補・黒沢征治。持ち味の機動力を生かして当地でのFⅠシリーズ初Vへ。A級戦も埼玉の片折亮太と荒木貴大が地元でのVゲットに燃える。(電投番号「26#」)。

 <S級見どころ>黒沢征治は大宮がホームだが、当地西武園も大事な地元バンク。初出走はS級に上がってから7場所目の19年8月。開設記念最終日に組まれた単発企画レース「S級ブロックセブン」を走り、突っ張り先行で押し切り勝ち。この時が西武園での初V。ただ、勝ち上がりのトーナメントでは、まだ優勝がない。FⅠは昨年5月が5回目の出場。予選、準決と1着で決勝へ。手強いライバルの北井佑季を相手に正攻法から突っ張って先行したが力及ばず捲られて7着。

 当地を走るのは、その時以来。自力で仕掛けて、今度こそは決勝で結果を。直近のFⅠでは、昨年最終出走の久留米でV。関東の後輩、吉田有希の番手回りから伸びて、町田太我や寺崎浩平といった強敵を撃破。今年は1月立川、前走小松島と決勝を外しているが、小松島では初日、最終日と逃げ切って2勝。気配は悪くない。冷静に運んで準決を突破し、決勝でも好勝負へ。強い気持ちで挑む。

 関東で黒沢との連係は昨年11月小倉競輪祭の初日もラインを組んだ横山尚則。後ろでしっかり援護して直線勝負。差し切っての逆転も。

 中井太祐は捲りが鋭い。3場所前の四日市で今年初V。この時は近畿の後輩で機動力ある福永大智の番手を回っての勝利。ここでは自力が基本となりそう。好位をキープして仕掛けると一気に浮上。差し脚好調な笠松信幸が中部・近畿で中井と連係か。西武園出場は昨年4月FⅠ以来だが、その時は準決で2着入線もゴール前の斜行で失格。その分も、ここで取り戻したい。

 徹底先行の野口裕史も忘れてはならないV候補。南関の援軍が少ないことが不安材料もスタイルを崩さずに果敢な走り。西武園では21年記念で逃げ切りGⅢ初制覇。思い出の地で再び力をアピールする。

 北日本は器用さのある佐藤一伸が前々で自在な組み立てか。メンバー構成次第では野口との連係も。追い込み型で衰え知らずのベテラン内藤宣彦もしぶとい走りで存在感を示す。

 <A級見どころ>地元埼玉の1班は片折亮太と荒木貴大。中心は1月にS級から下がって1V、3場所9走の全てで確定板を外していない片折か。自力が持ち味も、ここは動ける後輩の荒木に前を任せそう。番手を回ってゴール前での差し切りへ。関東同士の新鋭で先行パワーのある松崎広太が決勝に上がって結束なら、ラインはさらに強力になる。

 南関の菊池竣太朗も機動力は確か。ただ、1月名古屋を2日目から途中欠場し、ここが復帰戦。体調面がどうか。不安がなければV争い必至。中部・近畿は先行勝負の丹波孝佑が積極策。追い込みの加藤寛治も展開が向けば浮上がある。


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