A級1、2班の精鋭を迎え、シ烈な優勝争いが行われるが、パワー戦となると梁島邦友(25=茨城)が頭ひとつリードする。前期のS級は苦戦したが、それでも時折放つ一発攻勢で好配当を呼び込んだ。特筆すべきは6月久留米GⅢの一次予選。小松崎大地、岩谷拓麿ら強豪相手に6番車で捲りを決め快勝。20万円オーバーの3連単配当を演出した。

 A級初戦の前回前橋を❶①❸とピシャリまとめ存在をアピール。その決勝は果敢な先行策。番手がもつれ山根慶太(岡山)の捲りをくらったが、レース内容はキラリ光ったもの。当地はS級だった昨年12月のFⅠ以来の参戦だが、連日、気合のこもったタテ脚を見せつける。同じく今期S級から降格した鈴木謙二(38=東京)にもチャンス十分。前期S級こそ脚力差は否めなかったが、梁島とタッグを組めるのはプラス材料だ。

 近畿からケレン味のない自力勝負で売り出し中の原田翔真(23=和歌山)が名乗りを挙げる。父・隆(大阪=77期)の教えを忠実に守り、実践してきた原田はパワーアップに成功。3場所前の6月和歌山決勝では巻き返す小松原正登(福井)の番手に飛びつき、返す刀で地元優勝を3連勝で飾った。近畿に上位のマーカーが不在。中部の代表格となる伊藤世哉(43=三重)、谷田泰平(47=岐阜)が原田とラインを編成。この中近連係にも注目したい。

 九州は松岡孔明(42)、東矢昇太(38)のS落ち熊本コンビが好勝負に持ち込む。タテ脚兼備の東矢に松岡がマークとみたが、地元期待のスプリンター甲斐俊祐(26=大分)が上位に割って入るパワーを秘める。甲斐―東矢―松岡でラインを組めると九州勢が勝機を見いだすパターンだろう。


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