参加メンバーの中で今年のグランプリ出場を決めているのは、5月の日本選手権を制した平原のみ。現SS3人の賞金ランクは深谷が12位、松浦が22位、山口が25位となっている(17日現在)。とにかく1円でも多く賞金の上積みをしておきたい、という気持ちは3人の共通項である。

  特に気合が入るのは山口だろう。若きダービー王として中部勢をまとめあげ、今回こそ地元記念初制覇を成し遂げたい。ちなみに、2年前の73周年(GⅠ開催のため74周年は未実施)で山口の優勝を阻んだのが松浦。こちらはディフェンディングチャンプとして中四国勢をけん引。大会連覇を目指す4日間となる。

 深谷は直前の共同通信社杯(宇都宮)で盟友・郡司浩平と共に決勝進出。郡司の主導権取りで好展開かと思われたが、後続の早めの巻き返しに対応しきれず悔しい5着。「残り2つのGⅠを獲るしかないという気持ちで頑張っていく」と切り替えも早かった。輪界屈指のパワー&スピードに加えて、最近ではヨコの動きや反応も超一流になってきた。南関チームのエースとして、V戦線を豪快にリードしそうだ。

 北日本勢は何でもできる菅田と、馬力ある小松崎、実力者の佐藤友がそれぞれの持ち場でスキルを発揮。関東は平原&坂井のコンビプレーに注目だ。九州勢では共同通信社杯決勝で見せ場を作った北津留や、シリーズ3勝を挙げた伊藤旭、自在性のある山田庸らの活躍が期待される。


拳矢 エース仁王立ち
松浦 GP王者の威厳
山田諒 ベスト尽くす

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