寺崎 スピード圧倒

地元で闘志満々

 福井では脇本雄太に次ぐ実力を誇る。ビッグレースでも、かかる期待は大きい。ただ、7月福井記念では準決勝敗退。8月オールスターでも結果を残すことはできなかった。9月名古屋FⅠ完全Vで浮上のきっかけをつかむ。直前の共同通信社杯(GⅡ)での走りに注目された。

 初日は突っ張り先行で押し切り1着。2日目は脇本雄太と一緒になったが、後ろを回り共倒れで上位進出はならなかった。気持ちが切れかかるところだが、3日目7Rで強烈な捲りを見せて勝利。意地を見せた。

調整は試行錯誤

 「前回からフレームを換えて、いい方向に。自分のタイミングで行くことができて、伸びるコースを踏めたのは良かったです。セッティングはいろいろいじって不安はありますが、ものにできています」

 会心駆けを決めた時のスピードは圧倒的。あとは上位陣と対戦した時に、不利な展開になっても対応できる立ち回りだ。

 「ペダリングとかも、いろいろ考えて走っています。フレームを小さくして全体的に小さく乗れるように。最終的には古性(優作)さんのようにヨコもできる完成型を目指してます」

 現在最強の競輪選手は古性。オールラウンドな走りで、どんな展開でも連は外さない。そんな選手の走りを身近で体感できるのは何よりの強みだ。今シリーズは寺崎を筆頭とする117期対決が焦点。地元選手としての強い気持ちで同期対決を制し、どん欲に強さを求めていく。


先行予想
関東勢が結束


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