関東勢が結束して対抗へ

 実力上位の寺崎浩平に地元のアドバンテージがあり優位は動かない。加えて、援護する近畿ラインも厚くなった。普段は自力で攻める三谷竜生だが、ここは寺崎後位での走りが有力に。寺崎がダッシュ良く他派を叩き主導権を握る。三谷が番手を守りワンツーだ。動き安定する松村友和に自在の走りの中井太祐が参加。近畿勢が結束して上位独占を図る。

 挑むのは菊池岳仁が先頭の関東勢。菊池はバック回数18が示すように走りは積極的だ。寺崎とは同期で同じく早期卒業組。気持ちが入る先行勝負になる。関東のマーク選手としてはビッグレースで活躍する武藤龍生がいるが、自力もある杉森輝大がいるので菊池-杉森-武藤で強力ラインを組むとみる。杉森は前回Vと好調。捲ってくる寺崎に合わせて踏み込む展開になればチャンス。続く武藤が確かなさばきから進出へ。この関東勢の台頭は見逃せない。

 道場晃規も同じく117期で気合の走りに。先行回数こそ菊池と較べると少ないが、展開を見極めての捲りに威力ある。寺崎を後方に置いてからの先捲りで突破を図る。同じ静岡の新田康仁が後位を固める。切れのある追い込みは健在だ。

 北日本の酒井雄多が上昇。先行力をアップさせている。うまく主導権を握り好勝負へ。メンバー表に載せられなかったが、追加の飯野祐太が底力のある伏見俊昭と連係を決めて上位進出を狙う。


スピード圧倒
寺崎浩平

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