S級戦先行予想
町田 混戦断つ!
全開の玉野FⅠで今年3度目の優勝を飾った町田太我
中国屈指パワータイプ
老朽化にともないメインスタンドをはじめ大がかりな施設改善で約2年間休催した防府競輪場は10月9~11日の「モーニング7」でリニューアルオープンした。
再スタート後、初のFⅠとなる今回は東西の実力者、個性派が顔を並べ、優勝の行方は興味津々。ただし、先行型を見渡すと町田太我の存在が際立つ。
直前の玉野FⅠの決勝は先行マニアの町田にしては珍しく121期の室井蓮太朗をマーク。だが、今回も同じ斡旋の高橋晋也が主導権を奪い、室井は行けずの展開。慌てず騒がず、町田は自力に転じて高橋ラインを捲りで一蹴。今年3度目のFⅠ優勝を飾った。
当地は3年前の開設記念(①①⑨②)以来の参戦となるが、中国屈指のパワータイプの戦法に迷いはない。すっかりGⅠ常連にまで成長した町田が別線の同型を力で圧倒する。
GⅠ常連・中本 逆転筆頭
中本匠栄 園田匠
GⅠ常連と言えば中本匠栄もその一人。20年のGⅡ共同通信社杯(伊東)を制し、その後も熊本輪界の屋台骨をしっかり支えている。111点の競走得点はメンバー中、最上位。追加斡旋の後輩・上田尭弥、あるいは金ケ江勇気との連係が可能なだけに逆転の筆頭と言える。さらに急な追加で園田匠が参戦する。
九州勢が例によって一枚岩でまとまる。先行力は町田でも結束力の高さは九州勢。差し脚切れる中本、園田にも勝機はある。
リベンジに燃える高橋
高橋晋也 菅原大也
高橋晋也がリベンジに燃える。前述のように玉野FⅠ決勝では町田に捲られ辛酸をなめさせられた。ケレン味のない大川剛が勝ち上がってくると高橋がニヤリ。大川に乗れるパターンを想定すると高橋が急浮上だ。
関東は横山尚則が筆頭格だろう。上位に通用する関東の機動力型が不在でその動向が気になる。おまけに同県の後輩・佐藤礼文が急きょ欠場し、横山の評価を下げざるをえない。
南関から格付け2班ながら菅原大也が名乗りを上げる。直前の別府ナイターGⅢでは二次予選で勝ち上がりに失敗したものの、一次予選で決め脚を発揮し白星を手にした。捲りの破壊力は上位にもヒケを取らない。ベテラン石毛克幸が菅原マークを食い下がり南関ワンツーを目指す。