小倉ガールズGPトライアル

 ガールズグランプリ(GGP)出場権争いはついに最終章。福岡県小倉競輪場で開催されるナイターGⅠ「競輪祭」初日(20日)~3日目(22日)にガールズグランプリトライアルが行われる。今回の「Pick UP!ガールズケイリン」はデビュー3年目で初の大舞台に挑む大谷杏奈(22=愛知)に意気込みを聞いた。A、B各グループの優勝者は無条件でGGPに出場できる新設レース。ひょっとして史上最大の下克上がある!?

 

大谷杏奈 下剋嬢

 

 

 身長1㍍47はガールズで最も小さい。競輪選手は体が資本。ハンディと感じてしまうが体格差をうまく活用している。

 

 「大きい選手の後ろだと風を受けない。わたしの後ろを追走した選手から『小さいから(風を受けて)きつい』と言われるのは自分にとってプラスですね」

 

 先頭を走る選手は風圧をモロに受けることで脚力が消耗される。巧みに人の後ろを回って脚力を温存させていくことが大谷にとって勝利への近道となる。

 

 「体が小さいからこそできることがある。わずかな隙間に入っていくことは怖いと思わない」

 

 小柄なことでファンの目にも止まりやすい。自然と声援も多く受ける。

 

 「いろんな人から声をかけてもらえることが力の源になる」

 

 競輪との関わりは誰よりも長い。幼い時から父親と一緒に豊橋競輪場へ何度も足を運んでいた。

 

「小学校の時は、お正月になると毎年のように連れていってもらってました。自転車が通過する時のシャーって音がすごいと思ったしスピード感も見て分かりました。スポーツが好きだったし、あこがれでした」

 

 この時点でガールズケイリンはなかったが中学の時に運命の扉が開かれる。ガールズケイリンが始まることを父親から聞くと迷うことなく高校は自転車部がある桜丘高校へ進学。高校3年生の時に一発合格で日本競輪学校へ入学した。16年にデビューしてまだ優勝はないが、今月20日から小倉競輪で開催されるガールズGPトライアルに選出された。

 

 「賞金でギリギリの争いだったのは分かってたんですけど出場できるとは思ってなかった。めっちゃビックリしました」

 

 9月にトライアル出場が決まりホッとした訳ではないが10月に入ると成績が急降下。4場所連続で決勝に進めず2連対に一度も絡めていない。

 

 「ケガとかもないし自分で(悪い原因が)思い当たるフシがない。元々、成績の上がり下がりが激しいタイプなので」

 

 気分転換に食べるのがスイーツ。中でもチョコレートが一番の好みだ。

 

 「(スイーツは)食べる専門です。すごい癒やされます」

 

 小倉直前の豊橋もチョコを食べて挑んだが2日目に失格。流れを変えることはできなかったが大一番で真価を発揮する?

 

「小倉は風がないので走りやすい。チャンスがあると思って走りたい」

 

 トライアルの選考順位はAグループで一番下。強い相手ばかりで勝ち上がることは甘くない。ちょこまかと動いて”ジャイアントキリング“を起こしてもらいたい。

 

 ♡大谷 杏奈(おおたに・あんな)1996年(平8)9月14日、愛知県新城市出身の22歳。桜岳高卒。110期(ガールズケイリン5期生)。ホームバンクは豊橋。プロデビューは16年7月豊橋(62❻)。通算成績は226戦9勝。1㍍47、47㌔。血液型A。

 

児玉碧衣 地元で一番いただき

 


 今年の獲得賞金額は1500万円超えでガールズ賞金ランキングは堂々の1位。GGP出場は決定している立場ながら地元で初めて開催されるガールズのビッグレースは誰にも優勝を渡したくない。これまではコレクション、GGPなどの大レースで勝てなかったが、8月オールスターのガールズドリームを制して呪縛から解き放たれた。小倉は今年2月に走って完全V。迫力満点のスピードに地元の声援も加わればもはや敵なし!? トライアルを制してGGP1番車を確定させる。

 

鈴木美教 いざ故郷静岡夢舞台へ

 


 今年のGGPは初めて静岡で開催される。地元の鈴木は「ガールズグランプリを目指して頑張ってきました」と現在の賞金ランク5位で年末の夢舞台はもう目の前だ。まだデビューして2年目ながら今年11V。5月平塚コレクション3着、8月平オールスターのアルテミス賞で2着と大舞台でも確定板に載っている。直前の広島は優勝こそ逃したが21❷と安定していた。先行、まくり、差しとオールラウンダーな走りは魅力いっぱい。まずはトライアルの決勝に進んで夢をかなえたい。

 

山原さくら 5連続Vも!!勢い一番

 


 今年の後半戦はドトウの1着ラッシュ。9月川崎から11月弥彦まで5連続V、その内4回が3連勝の完全優勝だった。直前の広島は決勝で3着に敗れ10月松山から続いていた連勝は”10“で止まったが今の勢いは侮れない。コレクションなどの大きなところで稼げなかったこともあって、現在の賞金ランクは9位。2年ぶりGGP出場はトライアルで優勝するしかない。地元は高知だが小倉で練習してきたことでレベルアップしてきた。熟知したバンクで栄冠をつかみ取りたい。

 

ガールズトライアルとは
 ガールズグランプリトライアルが初めて開催される。1~8月の選考期間中の平均競走得点上位者と獲得賞金額上位者から選考された28選手をA、Bのグループに分けてトライアルレースを「競輪祭」初日~3日目(20~22日)に行う。各グループごとに予選2走してポイント上位の各7選手が決勝に進める。A、B各優勝者はガールズグランプリ(静岡)出場権が与えられる。

 

ガールズグランプリ選考方法
 トライアル新設に伴いガールズグランプリの選考方法も変更された。選考順位は①ガールズグランプリトライアル優勝者②運営調整部会が特に認めた選手③選考用賞金獲得額となっているようにトライアル優勝選手が選考順位で上位となる。トライアル優勝者2人を除く5選手は年間獲得賞金上位者から選出される可能性が高い。選考期間は昨年まで1~9月だったがトライアル最終日(11月22日)まで延長された。さらに今年のガールズグランプリは選考順位1位が1番車となることが決定している。賞金でガールズグランプリ出場が決まっていてもトライアルを勝たないと有利とされる内枠に入れない。