5月4~6日立川
<東京五輪目指す優香 モートン&グロと対戦>
平塚ダービーの裏で開催された立川FⅡは6日、最終日9Rでガールズ決勝が行われた。短期登録選手制度により参戦中のステファニー・モートン(27=オーストラリア)が最終ホームからまくり完全優勝。小林優香(24=福岡)は3車身差をつけられ2着だった。
ナショナルチームの一員として東京五輪での金メダル獲得を目指す小林。トラックW杯、世界選手権と海外を転戦し、ガールズの出走は3月のガールズケイリンコレクション2018松山ステージ以来だ。
東京五輪の金メダル獲得を目指す小林
「4月はしっかり練習したし楽しみ。普段のトレーニングの成果が表れ、今の実力や練習(の段階)はここまで来ているというのが明確になる。今年は(五輪出場枠を獲得するための)ポイントがかかってくるので」
10月に開幕するW杯(全6戦)から東京五輪の出場枠争いがスタート。世界の強豪と相まみえる今開催は現在の立ち位置を知る格好の機会といえる。
初日、2日目の予1、予2で顔を合わせたのはモートンではなく、初参戦のマチルド・グロ(19=フランス)。17~18年W杯第1戦(ポーランド・プルシコフ)スプリント3位の新星を相手に2連勝した。
今年ガールズ初参戦のグロ
予1は残り半周付近まで互いにけん制し合う消極的なレース運びで「ブノワ(・ベトゥ短距離ヘッドコーチ)には怒られる」と反省した小林。それでもまくったグロの内を突いてゴール寸前で成田可菜絵を差し切り「スプリント力は上がっている」と手応えを示した。
予2は前日の反省を生かし、なかなかペースが上がらないグロを尻目に最終ホーム5番手から発進しまくり完勝。「ちょっと展開は苦しかったけど、スピードに乗れた」と納得の表情だった。
ケガから復帰した昨年約20㌔減量した。現在も節制に努め「食べないと力が出ないので午後7時以降は食べないように気を付け、好きなアイスを我慢している」。目的の一つは早くトップスピードに乗るダッシュ力の強化だ。
それでも18年世界選手権スプリント2位、来日1年目は12戦11勝、優勝4回と好成績を収めたモートンはやはり強かった。決勝は最終ホームで後方からスパートし、瞬発力の差を見せつけた。
小林に完勝したモートン
小林も懸命に追走し、最後の直線は互角のスピードだったが3車身の差は埋まらなかった。まずはモートンに軍配も、日本の〝絶対女王〟もこんなものではないはず。モートンや世界選手権ケイリン金メダルのニッキー・デグレンデル(21=ベルギー)と激突するガールズケイリン2018インターナショナル(6月10日、取手9R)での走りに注目だ。
◇ガールズケイリン2018インターナショナル出場選手◇
ファンリーセン 30 オランダ
モートン 27 豪 州
デグレンデル 21 ベルギー
石井 寛子 32 東京 104期
田中 まい 28 千葉 104期
小林 優香 24 福岡 106期
太田 りゆ 23 埼玉 112期