橋本聖子ら五輪出場で機運高まる

①復活背景

 12年7月、48年ぶりに復活したガールズケイリンが今年で10周年を迎える。当初33人だった選手も、今や178人(21日時点)。魅力あふれる選手が多く車券の売り上げも好調だ。29日からは10周年を記念して、平塚でオールガールズの12R制が開催される。そんな開催を前に、改めてガールズケイリンの軌跡を5回にわたり振り返る。

 女子競輪は1948年、男子競輪初開催とともに幕を開ける。最盛期には700人近い女子選手が在籍。しかし、力の差が大きく、一部の選手ばかりが活躍したためギャンブル的要素に乏しくなり、64年に廃止された。

 復活機運が高まったのは80年代。橋本聖子氏、大菅小百合氏の夏冬五輪出場などが灯をともす。その後、05年に当時の日本自転車振興会の会長が復活へ意欲を示し一気に加速。08年から全国各地でエキシビションを開催し下地を作る。10年に実施要項が明らかにされ、11年4月に102期が日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に入学。1年後にデビューを果たし、晴れてガールズケイリンが再開した。