級班分けで選手もファンも意欲増

⑤今後の展望

 もう10年、まだ10年。選手数が増えたことでガールズケイリンは進化し続けている。今年は12R制のオールガールズ。さらには9月に過去のガールズグランプリで活躍した選手だけを集めた単発レース「ティアラカップ」が開催される。新たな取り組みも増えているが、その可能性は無限大。今後の展望を考えてみる。

 まずは、かねてより言われている「級班分け」。現状、力差がある選手同士が走っているため、下位選手のモチベーションや車券推理の趣向性が欠けてしまう部分がある。同じレベルの選手同士で戦うことでより激しいレースが展開される。

 新たな「ビッグレースの創設」も一考したい。トーナメント式のビッグレースを年に複数回開催。その優勝者は男子同様にグランプリの出場権を得る。権利の懸かった白熱の競走が増えれば盛り上がりも増す。選手が増えたからこそ可能だ。

 20年、30年、その先へ。ガールズケイリンがもっと盛り上がり、それが持続されるように。より美しく、おもしろく。10周年を祝いながら、さらなる繁栄に期待したい。