日本競輪学校の男子第115回生(69人)と第116回生(女子第8期生、21人)の卒業記念レース初日が18日、静岡・伊東競輪場で行われた。

 

 男子は予選2回戦と準決勝を戦い、野上竜太(23=岡山)がただ一人3連勝で決勝に進出した。

 

 決勝はきょう19日、午後1時20分から争われる。

 

野上竜太は下剋上3連勝

無傷の3連勝で決勝に進出した野上竜太
 

「尊敬する人物はホリエモン」

 

 在校成績30位からの下克上だ。

 

 同1位の坂井洋らを差し置いて唯一完全優勝に王手をかけたのが野上。予選を差し、まくりで連勝すると、準決勝はスローペースの中、5番手から意を決してホームまくり。圧巻のスピードで前団をのみ込んで3連勝を決めた。

 

 「シビアに勝ちを狙いにいった」と多彩な戦法を駆使したが、競走訓練では誰よりも多く先行。54走中31回先行し着外に沈んだこと23回。成績的には物足りないが「30位は気にしていない。デビューしてからが勝負。先行でもまくりでもラインを残す競走ができる脚力を付けたかった」と見据える未来は明るい。

 

 尊敬する人物には〝ホリエモン〟こと実業家の堀江貴文氏を挙げ「行動力があってインフルエンサーになれるところが凄い。自分の見せ方とか選手になってから必要になってくると思う」。

 

 決勝ではどんな走りを見せてくれるのか!?

 

卒業記念レース男子決勝に出走する(左から)照井拓成、田上晃也、小原佑太、野上竜太、石井洋輝、伊藤颯馬、佐々木悠葵、山本修平、坂井洋
 

◇男子決勝2025㍍◇
坂井 宏 24 栃木 ④①①
山本 修平 23 東京 ④①①
佐々木 悠葵 23 群馬 ①②②
伊藤 颯馬 19 沖縄 ②①③
石井 洋輝 19 福島 ③③②
野上 竜太 23 岡山 ①①①
小原 佑太 23 青森 ①③③
田上 晃也 21 岡山 ⑤②③
照井 拓成 23 岩手 ③③②

 

脇本雄太の弟、勇希は無念敗退

 

予選敗退し無念の表情を浮かべる脇本勇希
 

 昨年のGP戦士・脇本雄太の弟、勇希(20=福井)は無念の予選敗退となった。予選1回戦は後方からまくり追い込んだものの及ばず4着。同2回戦は最終2角からスパートしていったんは先頭に立ったが、直線で粘れず7着に沈んだ。

 

 「行かないとと思って行ったけど、外並走で脚を使ってしまい脚が残ってなかった」。

 

 偉大な兄の成績を上回る決勝3着以上を目標に掲げていたが「悔しい。兄とは全然違うけど頑張って追いつけるように」と前を向いた。