函館競輪後節FⅠ「スポーツニッポン杯争奪戦」は、21日から23日まで3日間にわたって開催される。

 

 好メンバーがそろうが本命は自在な走りで強さを発揮する古性優作。

 

 そのほか椎木尾拓哉、大森慶一、吉田敏洋、杉森輝大、高橋陽介、岡本総、河野通孝、室井健一らが出場して連日、熱く激しいバトルが繰り広げられる。

 主役張るオールラウンダー

古性優作20190920函館

古性 優作 

 主役は古性優作だ。競輪界トップレベルのオールラウンダーの1人で、ビッグでも優勝争いのできる実力の持ち主。

 

 今年のGⅠでは5月松戸ダービーで決勝へ。2月静岡記念では通算5回目のGⅢ優勝を決めている。

 攻めは多彩で、常に強気なスタイルを崩さずに前々勝負。自力基本に飛び付きや追い上げなど、あらゆる戦法を駆使する。また、番手でのレースもお手のもの。目標となる自力型がいれば後ろを回って徹底ガード。自力型、追い込み型を問わず、ラインを組む仲間からの信頼はとても厚い。

 

 近畿に目標となりそうな機動力タイプがいない今シリーズは動く組み立てとなりそう。ラインの先頭で自在な走りを見せる。前走のGⅡ松阪共同通信社杯では4走のうち、自力型の目標があって番手を回った2日目と最終日に連対。単騎戦だった初日一予では最終2角7番手からまくったが不発で8着。3日目も最終バック5番手からの仕掛けが及ばず着外に。思うような結果が出せなかった分も、ここでしっかりと実力を発揮してV奪取を決めたい。

 

 函館出場は今年2回目で、6月記念では❶④④②。初日特選は打鐘から出て逃げた清水裕友を中団4番手キープからのまくりで鋭くのみ込んで快勝した。ファンからの支持を一層、多く集めることになりそうな今シリーズは決勝での1着が絶対に欲しい。確かな位置取りから、タイミングを逃さず一気に出て押し切る。