北日本は16年覇者の新山が中心

新山響平20190622函館

新山 響平

☆南関のV有力候補は渡辺、関東は前S班の諸橋が軸

 

北日本はパワーのある自力型がラインを組んで結束するか。中心は16年以来、3年ぶりの当地記念Vに挑む新山響平だ。GⅢ初登場の新鋭・藤根俊貴の番手を回れば有利な展開を生かせる。坂本貴史は同門の新山との連係に集中。新山が早めに踏み込むとG前で交わすシーンが浮上する。

 

藤根はS級に上がってFⅠ7場所を消化。前走向日町で2度目のVを決めた。4月の当地FⅠは決勝で車体故障の不運。ここではラインの先頭でしっかり仕掛けて力を出し切る。地元のエースとして期待されるのが菊地圭尚。3月の落車で鎖骨骨折など重傷を負い、ここが3カ月ぶりの欠場明け初戦。不安は残るが、走るからには強い気持ちで結果を求める。

 

南関のV有力候補は、このところビッグレースでも存在感を増す渡辺雄太。3月のGⅡ、大垣ウィナーズカップと5月松戸ダービーで決勝へ。同期のライバル、清水との対決に闘志。巧みに運んで好勝負を演じる。自力も可能な桐山敬太郎や仕事をきっちりこなす追い込み型の内藤秀久らが渡辺と連係する。

 

関東は前S班の諸橋愛が軸になる。先行力あるルーキーの黒沢征治がおり、理想は決勝での連係。黒沢は4月にS級特進を決め、3場所目の前走四日市FⅠで初V。仕掛けは果敢。ここも迷わず主導権を取りにいく。同期藤根との先行バトルが見られるかも興味のひとつ。諸橋同様に差し脚に切れのある芦沢辰弘と3車で結束できればラインは強力になる。