打倒地元勢一番手の郡司浩平

 

 地元勢は清水を筆頭の若武者トリオに加え、精神的支柱となる桑原と国村洋も参戦。少数精鋭で遠征陣を迎え撃つ。筒井敦史、柏野智典、池田良と、地元勢以外には追い込み陣が充実。清水と宮本にとっても、この援護陣は頼もしいだろう。

 

 打倒地元勢のトップに推されるのは郡司だろう。防府記念は3年連続の参戦。一昨年は準V、昨年もしっかりと優出(❹着)した。GⅢは9月岐阜、10月の熊本in久留米を連続優勝中で今年は4V。賞金ランキングも5位で、2年連続のグランプリ出場が大きく見えている。V賞金を積み重ねて競輪祭に向かいたい。

 

 賞金ランク6位の和田は初のグランプリ出場へラストスパート。自ら動いても良しだが、郡司との連係がかなえば、上位進出の確率が高まる。岡村潤の突っ込みも軽視できない。

 

 関東勢は吉田、坂井洋、金子哲大の突進力ある機動型が顔をそろえた。寛仁親王牌で白星を挙げた武藤龍生は落車の回復次第では穴党注目の的に。柿沢大貴の鋭いタテ脚も侮れない。

 

 中部勢は復活の兆しを見せる竹内雄作が得意の33バンクで先行力を誇示する。高橋和也の攻撃力も見逃せない。近畿勢は大黒柱の村上義に、寛仁親王牌帰りの松岡健介、神田紘輔、さらには10月の松戸でGⅢ初Vを達成した山本伸一と実力者がそろった。

 

 四国勢は急成長を遂げる島川、久米康平の自力型が浮沈のカギを握る。小倉は相変わらず抜群の安定感。一発の魅力を秘める門田凌の奮闘にも注目だ。

 

 九州勢はS級S班の中川に、初のグランプリ出場を目指す山田英にとっては大事な4日間になりそう。6月以降はFⅠ3連続優勝があり、9月向日町でGⅢ制覇。GⅠもオールスター、寛仁親王牌で連続優出して急上昇モードで賞金ランクは8位だ。防府記念は2年連続で優出(一昨年は❼着、昨年は❾着)しており、相性も上々。競輪祭前に少しでも賞金を積み上げたいところだろう。

 

 松川と伊藤颯馬は3カ月連続で防府参戦。松川は直前の別府FⅠで伊藤に乗ってV。今節も大暴れは必至だ。

 

 北日本勢は鋭い差し脚が魅力の佐々木雄一、大森慶一、永沢剛がいるが、自力型がやや手薄。飯野祐太や藤根俊貴、根本哲吏に懸かる期待が大きい。