和歌山記念決勝 郡司浩平(31=神奈川・99期)が根田目標から2段駆けに持ち込み完全Vを飾った。昨年10月の平塚以来、13度目のGⅢ制覇。
22年最高の滑り出しとなった神奈川のエースは「これ以上ないスタートが切れた。このまま1年間突っ走っていきたい」と笑顔を見せた。
13回目GⅢ制覇
レースは古性―東口―神山―根田―郡司―佐藤―松本―松浦―岩津。赤板バックで松本が上昇すると中団の根田はすぐさま車を下げて7番手へ。ラスト2周から根田が一気に飛び出し先手を握ると、古性4番手、松本7番手で一本棒。松本が捲り返すが古性の横まで。松浦が自力に転じると、郡司が合わせるように最終バックから番手捲りに持ち込み、最後は佐藤の差し脚を振り切って押し切った。
記念初制覇の地で「これ以上ないスタート」
心技体が見事にそろった4連勝。「初日から体も心も万全の状態で来られたと思っていたので、それで結果が出て一番うれしい」と土つかずの優勝に相好を崩した。
和歌山は6年前に初めて記念を優勝した「思い入れのあるバンク」。6年で一流からS班の超一流へと駆け上がり「あの時の優勝があるから今がある」としみじみと振り返った。「今年は1年間常に安定した成績を収めようと思っているので、これに満足せずまだまだ頑張りたい」。初笑いから表情を引き締めたハマのプリンスは言葉に力を込めた。
♢郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ、神奈川支部所属の31歳。11年1月川崎でデビュー。20年競輪祭、21年全日本選抜を制するなどGⅠは2V。競輪界をけん引する実力者。通算成績は838戦290勝。1㍍67、80㌔。血液型A。