平原康多(39=埼玉・87期)が3年連続9回目の大宮記念優勝を飾った。
レースは武藤がスタートを決めて黒沢―宿口―平原―武藤の地元勢が前団。5番手以降は成田―山田―原口―深谷―和田で周回。残り2周から深谷―和田が上昇も黒沢が突っ張り打鐘から先行。深谷は8番手に下がる。黒沢がハイペースで駆けると一列棒状で6番手の山田以降はやや遅れる。最終2角過ぎ宿口が黒沢の番手から踏み込む。宿口―平原―武藤―成田で直線に入り平原が抜け出す。成田が直線で武藤をかわした。
平原は「いい後輩に恵まれました。宿口と黒沢が作戦を立てて頑張ってくれた。あそこまで(前2人に)運んでもらったので僕か(武藤)龍生が優勝しないといけない」と後輩の頑張りに感謝した。
平原は今年初戦の立川記念2日目に落車。「ダメージはあるが気持ちで頑張る」と地元戦を迎えていた。初日特選は宿口ら後輩の頑張りで1着。二次予選は「落車しそうで何度か危なかった。最後は地元の意地で(1着に)届いた」と凌(しの)いだ。準決勝は菊池の逃げに乗り1着。そして優勝を飾り、終わってみれば完全Vだった。
21年3月の大垣記念以来、28回目の記念優勝を飾った平原は静岡記念を経て、今年初のGⅠ・取手全日本選抜競輪(2月20~23日)に臨む。
◆次走 平原康多は2月3~6日の静岡記念、2着の成田和也は29~31日の松戸FⅠ、3着の武藤龍生は27~29日の立川FⅠ。