川崎競輪のＧⅢ「第10回大阪・関西万博協賛競輪」は14日に決勝戦が行われ、福田知也（42＝神奈川）がホームバンクでＧⅢ優勝を飾った。福田のＧⅢ優勝は22年10月の松山以来、２回目。２着は和田真久留、３着は諸橋愛で３連単❻❾❼は1万4460円だった。

　レースは北津留―山口貴―佐々木―和田―福田知―石毛―藤井侑―山口富―諸橋で周回。佐々木が打鐘で北津留を叩いて先行態勢に入る。打鐘過ぎ２Ｃから藤井侑―山口富―諸橋が巻き返して主導権。和田―福田知―石毛が諸橋に切り替え追走。北津留の巻き返しは不発。最終４コーナーから３番手の諸橋が踏み込んで和田がその外を踏む。福田知は和田の内に入り、和田と諸橋に踏み勝って伸びる。

　福田知は「前の２人が強いし、ついていけばチャンスはあると思っていた。佐々木君が打鐘から踏んでくれて（和田）真久留君が冷静に対処してくれた。（直線は）真久留君が外を踏んでくれたのでコースができて〝川崎コース〟を踏んだ。前２人のおかげです」と後輩２人に感謝した。

　表彰式を見守る地元ファンには「本当は涙が出るほどうれしいけど、皆さまの前では笑顔で締めたいと思います」と福田知らしいあいさつで応えた。「これからもコツコツと戦っていきたい」。玄人受けする福田知の優勝劇だった。

　◇福田　知也（ふくだ・ともや）1982年（昭57）８月29日生まれ、横浜市出身の42歳。市立船橋高卒。2003年７月プロデビュー。通算成績は1908戦446勝。１㍍74、80㌔。血液型Ｏ。

　◆次走　優勝した福田知也は28～30日の函館ＦⅠ、２着の和田真久留は26～28日の豊橋ＦⅠ、３着の諸橋愛は23～25日の青森ＦⅠ。