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【松戸GⅢ「燦燦ムーンナイトカップ」】脇本 無傷でGⅢ10V

 最後まで圧倒的な強さだった。松戸競輪GⅢ「燦燦ムーンナイトカップ」は12日、12Rで決勝が争われ、脇本雄太(33=福井・94期)が1着。3月の玉野以来、通算10回目のGⅢ優勝を飾った。また、11Rガールズ決勝は日野未来(29=奈良)が優勝。人気の児玉碧衣は2着に敗れた。 

 レースは阿部がスタート。高橋―阿部―菊池―久木原―横山―真崎―青野―加藤―脇本で周回。残り3周から青野―加藤が上昇、赤板前で先頭に立つ。3番手に入った高橋―阿部が打鐘から青野を叩いて主導権。この動きに乗り、菊池―久木原―横山が踏み込むと真崎は離れる。最終H前は9番手の脇本がハイスピードで巻き返し。最終3角で菊池―久木原の外を乗り越えて大外を回り、直線で外を伸びてゴール前で高橋を捕らえた。
 「(初手は)中団からと思っていたけど、他の選手のスタートが早くて最後方になってしまった。レースの組み立ては下手だったけど、最後は何とか力ずくで踏んで勝てて良かった」と脇本は冷静に振り返った。そして「松戸ダービー(19年5月=完全優勝)を思い出させるファンの方々の声援があってうれしかった。疲れがあった中でも励みになった」とファンの声援に感謝した。「この後は疲れを含めて体調を優先に考えて」後半戦に向かう。

 ◇脇本 雄太(わきもと・ゆうた)1989年(平元)3月21日生まれ、福井市出身の33歳。県立科学技術高卒。08年7月プロデビュー。通算成績は810戦316勝。主な優勝は第61回オールスター競輪(18年)、第27、29回寛仁親王牌(18、20年)、第73、76回日本選手権競輪(19、22年)、第71回高松宮記念杯競輪(20年)。1㍍80、72㌔。血液型A。

 ◆次回出走予定 優勝の脇本は20~22日の高松FⅠ。2着の高橋晋也は7月5~7日の京王閣FⅠ。3着の阿部拓真は20~22日の伊東FⅠ。

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