松阪競輪の「創刊75周年記念スポーツニッポン賞」は22日、第12RでS級決勝戦が行われ、三谷竜生(36=奈良)が番手捲りで志田龍星のアタックを合わせて優勝。23年有終のVを飾った。11RのA級決勝は番手絶好の流れを生かした山口智弘(33=愛知)が制した。
古賀が鋭いSダッシュで前を抑えて中井―三谷―古賀―高久保―村田―藤井―志田の並びで周回。高久保が赤板で前に出ると、その上を単騎の藤井がスパート。この動きを察知した中井が合わせて前に踏み、打鐘前に藤井の番手にはまり、最終ホームでスパート。三谷、古賀がそれに続いて藤井を内に封じ込める。このタイミングで中部第2の矢・志田が2コーナー捲りを敢行。3コーナーでは三谷の番手捲りを叩き切ったかに見えたが、内の三谷が力強く伸び返しVゴール。
「古賀君がS早かったし(中井)太祐も頑張ってくれた。それに単騎に分かれた中部の2人もいい走りをしてきましたね。自分もろっ骨が折れている割にはしっかり走れたと思います」
23年最後のレースが、最高の内容と結果で終わったことに笑顔を見せた。その上で「今年は成績にムラがあった。来年はグランプリに出場できるように、年明けの大宮記念(1月5~8日)から頑張ります」と宣言。18年のGP覇者が再び頂点を目指す一年となりそうだ。
◇三谷 竜生(みたに・りゅうき)1987年(昭62)9月5日生まれ。京都府出身の36歳、101期生。現在は奈良支部。17年、18年の日本選手権を連覇。18年は高松宮記念杯とグランプリも制覇。92期の将太、93期の政史は実兄。1㍍68、77㌔。血液型B。