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【福井「スポニチ杯フェニックスカップ】山下 大激戦捲りV

 福井競輪「スポーツニッポン杯・フェニックスカップ(FⅠ)」は24日、11RでS級決勝戦が行われ山下一輝(32=山口・96期)が最終バック最後方から捲り、今年初Vを飾った。2着は先行して粘った緒方将樹、3着は松川高大だった。A級は内藤久文(30=愛知・117期)が完全V。

 落ち着いた並びは前から坂本修一-山下一輝、上野雅彦-高原仁志、緒方将樹-松川高大-津村洸次郎。
 残り2週のホームをめがけて緒方が上昇するが上野が出させない。打鐘前に上野が3番手からスパート。再度、緒方が打鐘3角から踏み込み最終ホームで先頭に立つが、後ろの松川は離れ上野が番手にはまる。1角から松川が内を追い上げ上野のヨコにまで来る。隊列が短くなり最終バックで山下は自ら捲っていく。一気に外を伸びて2着に7車身差をつける圧勝だった。
 「最終ホームはきつかったです。それでも前の並走が落ち着いてくれたので行くことができました」
 今回のVの最大のポイントは準決勝だった。V候補筆頭の山口拳矢との対戦で、前を任せた木村幸希が果敢に先制。山下が番手から出て山口は準決勝敗退。「木村君の頑張りでチャンスが一気に広がりました」と激戦の決勝戦を制した。今後はグレードレースでの活躍に期待がかかるが「その前に地元でリベンジです」と前回は決勝進出ならなかった地元戦(防府7月4~6日)で必勝を期す。

 

 ◇山下 一輝(やました・かずき)1989年(平元)8月18日生まれの32歳。9年7月プロデビュー。通算成績は1097戦227勝。1㍍71、74㌔。血液型B。

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