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【福井GⅢ】柴崎 復活の番手捲りV

 落ち着いた並びは野田ー合志、磯田、吉田ー柴崎ー鷲田、渡部、小林、池田。小林が単騎で上昇はあったが、残り2周のホームから吉田が踏み込み打鐘前に先行態勢に入る。柴崎と鷲田が続き野田は4番手。最終2角から野田が強烈に捲り上げる。柴崎は野田を振って番手から出る。後位の鷲田は内に詰まってしまう。柴崎が野田の再度の踏み込みを封じて押し切った。
 「完全に野田さんに行かれるスピードでした。前回踏み負けているので必死でした。残りの半周は脚というよりも気持ちでした」と振り返る。昨年9月には落車で腰椎骨折。選手生命が危ぶまれる大ケガだった。昨年12月に復帰して万全の状態には戻らず、苦しい中でも徐々に調子を上げて、5度目のGⅢVと言う復活劇につなげた。
 「中部の後輩(吉田)が行ってくれたのが素直にうれしい。一歩ずつ上がっていってGⅡ、GⅠの舞台で結果を出せるように」
 持ち味のスピードがよみがえり、さらなる活躍を誓った。
 優勝の柴崎淳は西武園FⅠ(23~25日)、2着の野田源一は久留米記念(26~29日)、3着の合志正臣は高知FⅠ(23~25日)。
 ◇柴崎 淳(しばさき・あつし)1986年(昭61)9月19日生まれの34歳。養成所7位で2006年デビュー。1189戦281勝。1㍍73、75㌔、血液型A。

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