７年連続ファン投票１位に輝いた児玉が圧巻の逃げ切りで〝神７〟の戦いを制した。３回目のドリーム制覇となった児玉は「最後は（太田）りゆさんに差されたと思った。もっとガッツポーズをすれば良かったな～」と茶目っ気たっぷりに振り返った。
　打鐘過ぎの駆け引きが勝敗を分けた。佐藤水が児玉をけん制しながら最終Ｈ手前でスパート。児玉は最大のライバルだった佐藤水を追いかけながら「サトミナに付き直したが別府（ガルコレ）でもてあそばれたのを思い出して行った」とすかさず強引に叩き切った。児玉は佐藤水を内に封じ込める形で先行態勢。「あとはゴールまで踏み続けるだけだった。力を出し切ることをテーマにしていたので良かった」と誰にも抜かれることなく先頭でＶゴールを駆け抜けた。
　ガールズ初のＧⅠ「パールＣ」を制してガールズグランプリの出場権を真っ先にゲット。「精神的に余裕もあった」と児玉。「去年が２着で悔しかったから、やっとファンに恩返しができた。今年はあと２回ＧⅠがある。賞金もいいので全部獲りたいですね」。年末に女王の座を奪還するまで勝ち続ける決意だった。

　◇児玉　碧衣（こだま・あおい）1995年（平７）５月８日生まれ、福岡県大野城市出身の28歳。私立筑陽学園高卒。15年７月デビュー。通算成績は605戦507勝。取得取得賞金は１億7971万円。主な優勝はガールズグランプリ３連覇（18～20年）、パールカップ（23年）。ガールズドリームは３回目のＶ。１㍍68、66㌔。血液型Ｏ。