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【記者コラム】〝中村道場〟で力つける原田亮太

 3月5日付本紙で、コラムで取り上げた原田亮太(23=千葉・115期、写真)に再びスポットを当てたい。コラムが紙面に掲載された当日「僕のことを書いていただいてありがとうごさいました」と律儀に言ってきてくれた。思い返せば昨年7月、松戸でデビュー戦を迎えた時も「後ろに付いてくれる人たちにごあいさつをしてからコメントします」。凄く真面目な子だなと思っていたが、日本競輪選手会千葉支部長を務める師匠・中村浩士の教えがしっかりと行き届いている。
 
 昨年11月に誘導員早期追い抜きで失格。4カ月間の斡旋停止のペナルティーが科せられた。松戸で復帰戦を迎えて「練習は十分。総合的に脚力は上がっていると思う」と胸を張っていた。その言葉通り完全V。次は?の問いかけに「松阪のモーニング。モーニングは初めてだけどいつも早朝に乗り込みをしているので苦にならないと思う」。師匠は〝中村道場〟と呼ばれる練習グループを率いて早朝から激しい乗り込みをすることで知られている。得意なモーニングで完全Vを決めると続く奈良でも3連勝、あっという間にA級2班に特別昇班。4カ月の苦労が報われた。
 
 特昇後の初戦は弥彦(15~17日)。早期卒業生で117期ルーキーの菊池岳仁(19=長野)との対決だった。両者とも予選は危なげなく1着でクリアして迎えた決勝。中団をキープした菊池は後ろの原田の動きをしきりに警戒しつつ打鐘で全開で踏んでいく。後方の原田は必死に追いすがるが8着。菊池も最後は失速して5着。共に結果は出せなかったが、お互いに力を認め合うからこそ見どころ十分な戦いが展開された。原田の次回の斡旋はまだ決まっていないが、必ずや熱い走りを見せてくれるはず。今、イチ押しの選手だ。
 
 ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日、神奈川県生まれの56歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。ミッドナイト競輪では初めて会う西日本の選手を取材して新鮮な刺激を受けている。