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【記者コラム】〝卒記チャンプ〟重み変わらず

 「日本競輪選手養成所・卒業記念レース」が23日、静岡県伊豆市の同養成所で行われる。当初は23~24日の2日間、伊東競輪場で開催予定だったが「新型コロナウイルス感染症拡大防止対策」として日程、場所等が変更された。
 
 卒業記念レースが2日間から1日になり(記者が長年取材した男子は)準決勝がなくなった。例年は初日に予選2回戦及び3回戦→2日目午前中に準決勝→2日目午後に決勝戦。今回は午前と午後の予選2回戦→決勝戦の3走になった。そして無観客で実施される。例年は選手候補生の家族、師匠をはじめとした練習グループの面々がスタンドに駆けつけて応援が繰り広げられたが、今回は現在行われている無観客レース同様に打鐘(ジャン)の音だけが鳴り響く。
 
 例年とは違う状況で実施される卒業記念レースだが過去を振り返れば〝卒記チャンプ〟の重みは何ら変わらない。記者がデビューした昭和の終わりから平成にかけて卒記チャンプから特別競輪(GⅠ)優勝者を次々に輩出した。57期・坂本勉(青森)、59期・小橋正義(岡山)、61期・神山雄一郎(栃木)、62期・内林久徳(滋賀)、64期・三宅伸(岡山)、66期・児玉広志(香川)が名を連ねる。
 
 その後も74期・小嶋敬二(石川)、85期・中川誠一郎(熊本)、86期・井上昌己(長崎)、88期・成田和也が卒記チャンプからGⅠタイトルに輝いた。
 117期は寺崎浩平(26=福井)と菊池岳仁(19=長野)の2人が早期卒業生として既に実戦で活躍。例年とは違う条件の中で〝勝負強さ〟を発揮するのは誰か?が注目される。
 
 最後に今は「(2月26日までに買った)的中車券の払い戻しはなんとかならないか?」の声を多く聞く。記者もマークカードをひたすら塗り続けているだけに的中車券を現金化できずに持ち歩くという納得できない気持ちはよく分かる。
 
 ♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)7月13日生まれ、熊本県出身の57歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に坂本英一(栃木=59期)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋33年。好きなレースは5車の結束、番手まくり、競り。