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【記者コラム】〝落車しない技術〟が7車立てへの流れ止める

 第63回オールスターが開幕。初日はファン投票上位9選手によるドリームレースが行われ、脇本雄太が人気に応えた。ドリームレースは第17回大会(74年)から実施されている。ドリームに選出されるのはトップスター9選手のみ。ちなみにドリーム最多選出は神山雄一郎の24回。中野浩一氏と村上義弘が16回で続く。
 
 ファン投票1位で優勝した選手は神山雄一郎(40回、42回)以来いない。神山のオールスター優勝は5回で最多。〝オールスター男〟と呼ばれた。一方、神山とともに「東西横綱」時代を築いた吉岡稔真氏(本紙評論家)はファン投票1位に10回輝いたが、オールスターのタイトルには縁がなかった。
 
 数々の名勝負を演じてきたオールスターは今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客開催。GⅡ以上のビッグレースは2月の豊橋全日本選抜を最後に無観客(7月の平サマーナイトは福島県在住で1000人限定)が続く。
 
 7月から7車立てが始まり、9車立てはGⅡ以上限定になるためオールドファンは今大会の9車立てを楽しみにしていたはず。初日は落車レースで始まったが本紙評論家の井上茂徳氏が振り返るように「防げる落車もあったしトップスターは落車をしない技術も磨かないと(落車が少ない)7車立てに流れてしまう。トップ選手は危機感を持ってほしい」。記者も思う。
 
 9月までは現行の7車立てが続く。10月以降に関しては来週にも下半期(10月~来年3月)の開催日程とともに開催枠組み(レース数、車立て)も発表される予定。
 
 今大会のファンサービスで無観客が何より残念なイベントが一つある。15日に行われる「KEIRINレジェンドエキシビションⅢ」。出場する元選手は吉岡稔真氏、小橋正義氏、山田裕仁氏、山口幸二氏、市田佳寿浩氏、内林久徳氏、後閑信一氏の7人。ちなみに前取材によると、ライン構成は吉岡―小橋、山田―山口、市田―内林、そして後閑が単騎戦の模様。
 
 ♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)7月13日生まれ、熊本県出身の58歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に関根幸夫(引退)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋34年目。通算車券購入額上位者は①神山雄一郎②鈴木誠③小橋正義